安全性:深在性真菌症患者

安全性:深在性真菌症患者

国内第Ⅲ相臨床試験成績〈成人〉

深在性真菌症患者を対象とした国内臨床試験(無作為化二重盲検試験)1)、2)

1)Kohno S, et al., Eur J Clin Microbiol Infect Dis, 2013;32:387-397.
(利益相反:MSD社は本試験に資金提供。Kohno、Niki、Izumikawa、Okaは講演料、コンサルタント料又は研究助成金を、Kamei、Miyazaki、Takesue、Yoshidaは委員会参加の謝礼金をMSD社から受領。YoshinariはMSD社の社員、Kartsonisは米国MSD社の社員。)
2)承認時評価資料(深在性真菌症を対象とした国内臨床試験:062試験)

試験方法

試験方法

PPS:有効性の主要評価までに、治験薬を除く全身性の抗真菌薬が投与されず、主要評価(総合効果評価)を受け、治験薬を以下の期間投与された症例(食道カンジダ症:5日間以上、侵襲性カンジダ症:5日間以上、アスペルギルス症:7日間以上)

有効性

1)カンジダ症

食道カンジダ症に対し、カンサイダス®群では6例中6例、ミカファンギン群では6例中5例が有効と判定された。侵襲性カンジダ症に対し、カンサイダス®群の3例、ミカファンギン群の1例で有効と判定された。

■ 総合効果の有効例数(PPS、副次評価項目)

総合効果の有効例数(PPS、副次評価項目)

2)アスペルギルス症

アスペルギルス症に対する総合効果の有効率は、カンサイダス®群が46.7%(14/30例)、ミカファンギン群が42.4%(14/33例)であった。
内訳をみると、慢性壊死性肺アスペルギルス症に対する有効率は、カンサイダス®群が45.0%(9/20例)、ミカファンギン群が46.7%(14/30例)であった。肺アスペルギローマに対する有効率は、カンサイダス®群が50.0%(5/10例)、ミカファンギン群は3例中0例であった。

■ 総合効果の有効率(PPS、副次評価項目)

総合効果の有効率(PPS、副次評価項目)

安全性

1)重大な副作用の発現率

治験薬投与開始から最終投与後14日までの重大な副作用(重篤な副作用又は副作用による投与中止)の発現率は、カンサイダス®群が5.0%(3/60例)、ミカファンギン群が10.0%(6/60例)であった。
臨床症状の重篤な副作用はカンサイダス®群で発現せず、ミカファンギン群で1例(発疹)にみられた。臨床検査値の重篤な副作用はカンサイダス®群で発現せず、ミカファンギン群で1例(AST増加及びALT増加)にみられた。臨床症状の投与中止に至った副作用はカンサイダス®群で1例(発疹)、ミカファンギン群で4例(発疹、肝障害、心房細動、血圧上昇各1例)にみられた。臨床検査値の投与中止に至った副作用はカンサイダス®群で2例(血中Al-P増加、AST増加及びγ-GTP増加1例、AST増加及びALT増加1例)、ミカファンギン群で2例(AST増加及びALT増加1例、γ-GTP増加1例)であった。副作用による死亡例は両群で認められなかった。

■ 重大な副作用の発現率(主要評価項目)

重大な副作用の発現率(主要評価項目)

†Miettinen and Nurminenの方法
重大な副作用が発現した例数/解析対象例数

2)副作用発現率(副次評価項目)

カンサイダス®群の臨床症状の副作用発現率は21.7%(13/60例)であり、主なものは高血圧、悪心、静脈炎各2例(3.3%)、臨床検査値の副作用発現率は23.3%(14/60例)であり、主なものはAST増加6例(10.0%)、ALT増加5例(8.3%)、好酸球数増加3例(5.0%)であった。ミカファンギン群の臨床症状の副作用発現率は30.0%(18/60例)であり、主なものは発疹3例(5.0%)、便秘、注射部位反応、血圧上昇、感覚鈍麻、紅斑、静脈炎各2例(3.3%)、臨床検査値の副作用発現率は28.3%(17/60例)であり、主なものはALT増加、好酸球数増加各4例(6.7%)、AST増加、血中カリウム増加各3例(5.0%)であった。

4. 効能又は効果

 ○真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症

 ○カンジダ属又はアスペルギルス属による下記の真菌感染症

 ○食道カンジダ症

 ○侵襲性カンジダ症

 ○アスペルギルス症(侵襲性アスペルギルス症、慢性壊死性肺アスペルギルス症、肺アスペルギローマ)

5. 効能又は効果に関連する注意

〈真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症〉

5.1 本剤は以下の3条件を満たす症例に投与すること。

・1回の検温で38℃以上の発熱、又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱

・好中球数が500/mm3未満の場合、又は1,000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測される場合

・適切な抗菌薬投与を行っても解熱せず、抗真菌薬の投与が必要と考えられる場合

5.2 発熱性好中球減少症の患者への投与は、発熱性好中球減少症の治療に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ実施すること。

5.3 発熱性好中球減少症に投与する場合には、投与前に適切な培養検査等を行い、起炎菌を明らかにする努力を行うこと。起炎菌が判明した際には、本剤投与継続の必要性を検討すること。

〈侵襲性カンジダ症〉

5.4 カンジダ血症、腹腔内膿瘍、腹膜炎、胸腔内感染以外における検討は行われていない。[17.1.1、17.1.2参照]

〈侵襲性アスペルギルス症〉

5.5 他の治療が無効あるいは忍容性に問題がある患者に本剤の使用を考慮すること。

8. 重要な基本的注意 −抜粋−

8.1 本剤の投与期間は患者の臨床症状、効果等に基づき決定し、治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。[ 17.1.1、17.1.2参照]

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