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Q&Aで読み解く
COVID-19診療ガイダンス

COVID-19に対する日常診療について、診療ガイドラインをもとに最新の知見と標準治療についてQ&A形式で提供しています。第一線で活躍されている監修医師の医療現場からのコメントを交えて、分かりやすく解説しています。

監修
忽那 賢志(くつなさとし)先生
大阪大学大学院
医学系研究科 感染制御学講座 教授
医学部附属病院感染制御部 部長 / 感染症内科 診療科長
感染症総合教育研究拠点(CiDER) 人材育成部門 副部門長

COVID-19

本コンテンツでは、COVID-19に対する薬物治療について、厚生労働省や日本感染症学会から発出されたガイダンスからエッセンスを抽出し、Q&A形式で分かりやすく解説しています。日夜奮闘されている先生方の情報の整理となり、診療の一助となれば幸いです。

※この情報は、今後変わっていく可能性があります。ガイドラインや薬剤添付文書(電子添文)の改訂に留意してください。

この記事について

新型コロナウイルス感染症に対して、現在では重症化リスクの有無にかかわらず処方できる抗ウイルス薬の選択肢があります。各薬剤の特徴と患者さんの重症度を把握して適確に、かつ、発症早期に抗ウイルス薬から治療を選択するというのが原則です。そうすることで重症化を防ぐことが可能になります。
また、宿主の過剰な免疫反応が起こっている重症化した段階では、ステロイドや免疫調整薬を、それぞれのタイミング、重症度に合わせて選択します。

一方で、現在の課題として感じているのは、重症化リスクがある患者さんのすべてが治療薬を処方されているわけではないということです。どういう患者さんが重症化リスクに当てはまる、どういう患者さんが治療の適応になるのかを、しっかりと知っていただくということが重要です。そういう意味で、このようなコンテンツを発信していただくことは非常に有意義だと思います。

監修医忽那 賢志先生