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作用機序

作用機序

ラゲブリオ®は、ウイルスでのエラーカタストロフの誘導により抗ウイルス作用を示します。

1. 作用機序

ラゲブリオ®(一般名:モルヌピラビル)の活性本体であるNHC-TPがウイルス由来RNA依存性RNAポリメラーゼによりウイルスRNAに取り込まれた結果、ウイルスRNAの複製エラーが増加し、ウイルスの増殖が阻害されます。

2. RNAへの作用

STEP 1:モルヌピラビルの活性本体であるNHC-TPは主にシチジン三リン酸(CTP)の代替基質としてウイルスRNAに取り込まれます。

STEP 2:CTPとして取り込まれたNHCはその後のウイルス複製サイクルにおいてシチジン(C)又はウリジン(U)のどちらとしても機能するため、グアノシン(G)及びアデノシン(A)のいずれも対合する可能性があり、ウイルスRNAの複製エラーが生じます。

Kabinger F. et al., Nat Struct Mol Biol 2021; 28(9): 740-746.をもとに作成