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接種前・接種時・接種後に説明すべきこと

接種前・接種時・接種後に説明すべきこと

HPVワクチンの接種に際し、接種予定者へ
伝えておくべきポイントについてご紹介いたします。


子宮頸がんとHPVワクチン

子宮頸がんとHPVワクチン

子宮頸がんの原因となるHPV感染の予防対策のひとつとして、HPVワクチンがあります。
4価HPVワクチン(ガーダシル®)と9価HPVワクチン(シルガード®9)では、予防可能なHPV型の種類が異なります。
ガーダシル®は、HPV6/11/16/18型の4つのHPV型を、シルガード®9は、ガーダシル®の4つの型にHPV31/33/45/52/58型の5つの型を加えた9つのHPV型をカバーします。


定期接種におけるHPVワクチンの一般的な接種スケジュール

定期接種(キャッチアップ接種を含む)として接種できるHPVワクチンの一般的な接種スケジュールは以下のとおりです。

定期接種におけるHPVワクチンの一般的な接種スケジュール

厚生労働省 医療従事者の方へ ~HPVワクチンに関する情報をまとめています~ より改変
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000901222.pdf (Accessed Jan 17, 2024)

4価HPVワクチン(ガーダシル®) および9価HPVワクチン(シルガード®9)の用法及び用量は以下のとおりです。

4価HPVワクチン(ガーダシル®)
6. 用法及び用量
9歳以上の者に、1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射する。通常、2回目は初回接種の2ヵ月後、3回目は6ヵ月後に同様の用法で接種する。

7. 用法及び用量に関連する注意
7.1 接種間隔
1年以内に3回の接種を終了することが望ましい。なお、本剤の2回目及び3回目の接種が初回接種の2ヵ月後及び6ヵ月後にできない場合、2回目接種は初回接種から少なくとも1ヵ月以上、3回目接種は2回目接種から少なくとも3ヵ月以上間隔を置いて実施すること。
7.2 同時接種
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。[14.1.1 参照]

9価HPVワクチン(シルガード®9)
6. 用法及び用量
9歳以上の女性に、1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射する。通常、2回目は初回接種の2ヵ月後、3回目は6ヵ月後に同様の用法で接種する。
9歳以上15歳未満の女性は、初回接種から6~12ヵ月の間隔を置いた合計2回の接種とすることができる。

7. 用法及び用量に関連する注意
7.1 接種間隔
7.1.1 9歳以上の女性に合計3回の接種をする場合、1年以内に3回の接種を終了することが望ましい。なお、本剤の2回目及び3回目の接種が初回接種の2ヵ月後及び6ヵ月後にできない場合、2回目接種は初回接種から少なくとも1ヵ月以上、3回目接種は2回目接種から少なくとも3ヵ月以上間隔を置いて実施すること。
7.1.2 9歳以上15歳未満の女性に合計2回の接種をする場合、13ヵ月後までに接種することが望ましい。なお、本剤の2回目の接種を初回接種から6ヵ月以上間隔を置いて実施できない場合、2回目の接種は初回接種から少なくとも5ヵ月以上間隔を置いて実施すること。
2回目の接種が初回接種から5ヵ月後未満であった場合、3回目の接種を実施すること。この場合、3回目の接種は2回目の接種から少なくとも3ヵ月以上間隔を置いて実施すること。
7.2 同時接種
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。[14.1.1 参照]


接種後の注意点は?

接種後の注意点は?

これら、接種後の注意点について、被接種者へ説明してください。

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また、重大な副反応として、過敏症反応(アナフィラキシー(頻度不明)、気管支痙攣(頻度不明)、蕁麻疹(ガーダシル®:0.4%、シルガード®9:頻度不明)等)、ギラン・バレー症候群(頻度不明)、血小板減少性紫斑病(頻度不明)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明)が報告されています。
その他の副反応は下記のとおりです。

ガーダシル®のその他の副反応

ガーダシル®のその他の副反応

注)発現頻度は国内臨床試験(027試験、028試験、122試験及び200試験)に基づき算出した。

シルガード®9のその他の副反応

シルガード®9のその他の副反応

†:本剤又はガーダシルの自発報告で認められた副反応
注)発現頻度は臨床試験(001試験、008試験及び066試験)に基づき算出した。


接種後の症状に対する対応は?

接種後に体調の変化があった場合には、すぐに接種医へ相談
HPVワクチン接種後の症状に対しては、地域で支える診療体制が構築されている
HPVワクチン接種後に生じた症状に係る協力医療機関が公表されている

ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について

地域で支える診療体制の構築

厚生労働省 2021年12月28日 健健発1228第1号
「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種を進めるに当たっての
相談支援体制・医療体制等の維持、確保について」(健康課長通知)より作成
https://www.mhlw.go.jp/content/000875154.pdf (Accessed Jan 17, 2024)

接種予定者やその保護者がHPVワクチンについて十分に理解し、納得した上で接種いただくことが大切です。また、接種後の症状に対しても、地域で対応可能な医療機関が公表されています。

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