被接種者への説明について

HPVワクチンの接種に際し、接種予定者へ
伝えておくべきポイントについてご紹介いたします。
子宮頸がんとHPVワクチン

子宮頸がんの原因となるHPV感染の予防対策のひとつとして、HPVワクチンがあります。
4価HPVワクチン(ガーダシル®)と9価HPVワクチン(シルガード®9)では、予防可能なHPV型の種類が異なります。
ガーダシル®は、HPV6/11/16/18型の4つのHPV型を、シルガード®9は、ガーダシル®の4つの型にHPV31/33/45/52/58型の5つの型を加えた9つのHPV型をカバーします。

ガーダシル®/シルガード®9の接種スケジュールは?

医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができます。
なお、ガーダシル®またはシルガード®9を他のワクチンと混合して接種しないでください。
ガーダシル®とシルガード®9の接種スケジュールはいずれも1回0.5mLを初回接種から2ヵ月後、6ヵ月後の合計3回、腕の筋肉内に注射します。
3回の接種を完了することで予防効果が期待できます。1回目にガーダシル®を接種した場合には、2回目、3回目の接種もガーダシル®を使用してください。1回目以降、2回目、3回目で他のHPVワクチンを接種した場合の予防効果や安全性は確認されていません。シルガード®9も同様で、3回ともシルガード®9を使用してください。

接種後の注意点は?

これら、接種後の注意点について、被接種者へ説明してください。

また、重大な副反応として、過敏症反応(アナフィラキシー(頻度不明)、気管支痙攣(頻度不明)、蕁麻疹(ガーダシル®:0.4%、シルガード®9:頻度不明)等)、ギラン・バレー症候群(頻度不明)、血小板減少性紫斑病(頻度不明)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明)が報告されています。
その他の副反応は下記のとおりです。
ガーダシル®のその他の副反応

注)発現頻度は国内臨床試験(027試験、028試験、122試験及び200試験)に基づき算出した。
シルガード®9のその他の副反応

‡:国際共同試験、外国臨床試験、本剤又はガーダシルの自発報告で認められた副反応

接種後の症状に対する対応は?
接種後に体調の変化があった場合には、すぐに接種医へ相談
HPVワクチン接種後の症状に対しては、地域で支える診療体制が構築されている
HPVワクチン接種後に生じた症状に係る協力医療機関が公表されている

厚生労働省 2021年12月28日 健健発1228第1号「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種を進めるに当たっての相談支援体制・医療体制等の維持、確保について」(健康課長通知) より作成
https://www.mhlw.go.jp/content/000875154.pdf (Accessed Oct. 24, 2022)
