侵襲性真菌症の治療:サルベージ治療

ノクサフィル®のフサリウム症、ムーコル症、コクシジオイデス症、クロモブラストミコーシス、菌腫の治療効果に関するエビデンスは、国内で実施した臨床試験成績及び承認時評価資料である海外臨床試験データに基づいて承認されており、国内の承認内容とは異なる製剤(経口懸濁液)及び菌種を用いた成績が含まれています。

臨床成績

侵襲性真菌症の治療:標準的抗真菌治療が無効又は不耐容の侵襲性真菌症

海外第Ⅲ相試験(P00041試験)1)

標準的抗真菌治療が無効又は不耐容の侵襲性真菌症に対する治療効果(海外データ)

1)承認時評価資料(侵襲性真菌症患者を対象とした海外第Ⅲ相試験:P00041試験)

試験概要

試験方法

DRC:データレビュー委員会、ITT:Intent-to-Treat、MITT:Modified Intent-to-Treat
※1:カンジダ血症、播種性/転移性(深部器官)、肝脾カンジダ症又はカンジダ心内膜炎には14日間以上、かつ症状の回復後7日間以上、好中球減少症(好中球絶対数<500/mm3)には回復後14日間以上投与した。
※2:真菌症に関する症状、徴候、並びに画像及び真菌学的検査の異常所見に基づき総合効果を完全奏効、一部奏効、不変、悪化、判定不能の5段階で評価し、このうち、完全奏効及び一部奏効を有効とした。
*:国内未承認の剤形、用法・用量

患者背景因子(MITT)

DRC:データレビュー委員会

主要評価項目には、一部承認外の菌種の成績が含まれています。
主要評価項目のサブグループ解析においては、フサリウム属、ムーコル目、コクシジオイデス属、クロモブラストミコーシス、菌腫の原因真菌に対する有効性のみを記載しました。

有効性

1)DRC判定による治療終了時(治験薬最終投与日から7日後)の侵襲性真菌症に対する総合効果※2の有効率(主要評価項目)

MITTにおける治療終了時の侵襲性真菌症に対する総合効果の有効率(DRC判定による完全奏効又は一部奏効)は、ノクサフィル®群50.0%(119/238例)でした。

侵襲性真菌症に対する治療終了時の総合効果(DRC判定)の有効率(MITT)(主要評価項目)

図中()内は例数

総合効果の判定基準[P00041試験]

総合効果の判定基準[P00041試験]

2)主要原因真菌別のDRC判定による治療終了時(治験薬最終投与日から7日後)の侵襲性真菌症に対する総合効果の有効率(主要評価項目のサブグループ解析)

MITTにおける治療終了時の侵襲性真菌症に対する総合効果の有効率(DRC判定による完全奏効又は一部奏効)の内訳は、フサリウム症38.9%、ムーコル症54.5%、コクシジオイデス症68.8%、クロモブラストミコーシス、菌腫の原因真菌が81.8%等でした。

侵襲性真菌症に対する治療終了時の原因真菌別の総合効果(DRC判定)の有効率(MITT)(主要評価項目のサブグループ解析)

有効:DRC判定による総合効果が完全奏効又は一部奏効。重複感染している患者は、それぞれの主要原因真菌で1例としてカウントした。
DRC:データレビュー委員会、MITT:Modified Intent-to-Treat

安全性

副作用は、330例中140例(42%)に認められました。主な副作用は、悪心31例(9%)、嘔吐19例(6%)、腹痛16例(5%)などでした。
重篤な副作用は35例(11%)に認められ、発現頻度の高かった重篤な副作用は、薬物濃度変化が4例、肝酵素上昇、悪心、嘔吐及び発疹が各3例、下痢、精神状態変化、浮動性めまい、薬物毒性NOS、γ-GTP増加、痙攣、心肺停止、心房細動が各2例でした。
投与中止に至った重篤な副作用は17例に認められ、発現頻度の高かった投与中止に至った重篤な副作用は、肝酵素上昇3例、嘔吐2例、下痢2例、発疹2例、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加2例、痙攣2例でした。
死亡に至った重篤な副作用は3例(汎血球減少症、死亡/心肺停止、肝不全が各1例)に認められました。

NOS:特定不能

注意:本邦で承認されたノクサフィル®の剤形は錠剤又は静注液です。

4. 効能又は効果

○造血幹細胞移植患者又は好中球減少が予測される血液悪性腫瘍患者における深在性真菌症の予防
○下記の真菌症の治療
 侵襲性アスペルギルス症、フサリウム症、ムーコル症、コクシジオイデス症、クロモブラストミコーシス、菌腫

6. 用法及び用量

錠100mg
通常、成人にはポサコナゾールとして初日は1回300mgを1日2回、2日目以降は300mgを1日1回経口投与する。

点滴静注300mg
通常、成人にはポサコナゾールとして初日は1回300mgを1日2回、2日目以降は300mgを1日1回、中心静脈ラインから約90分間かけて緩徐に点滴静注する。

7. 用法及び用量に関連する注意 ―抜粋―

〈真菌症(侵襲性アスペルギルス症、フサリウム症、ムーコル症、コクシジオイデス症、クロモブラストミコーシス、菌腫)の治療〉

7.3 投与期間は基礎疾患の状態、免疫抑制からの回復及び臨床効果に基づき設定すること。

禁忌を含む使用上の注意】 等はこちらをご参照ください。

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