禁忌を含む使用上の注意

禁忌を含む使用上の注意

禁忌を含む使用上の注意の改訂には十分ご留意ください。

禁忌

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
(1)本剤の成分又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)他のβ-ラクタム系抗生物質(ペニシリン系、カルバペネム系等)に対し重篤な過敏症(アナフィラキシー、重度の皮膚反応等)の既往歴のある患者

使用上の注意

1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

  1. セフェム系以外のβ-ラクタム系抗生物質(ペニシリン系、カルバペネム系等)に対し過敏症の既往歴のある患者[交差反応性が認められているので、慎重に投与すること。本剤に対しアナフィラキシーがあらわれた場合は、投与を中止し、適切な処置を行うこと。]
  2. 腎機能障害のある患者[セフトロザン及びタゾバクタムの血漿中濃度が増加するため、用量調節が必要である(「用法・用量に関連する使用上の注意」「重要な基本的注意」の項参照)。]

2. 重要な基本的注意

  1. 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。
    1. 事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
    2. 投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
    3. 投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
  2. 本剤の投与前及び投与中は、定期的に腎機能検査を実施すること(「用法・用量に関連する使用上の注意」「慎重投与」の項参照)。

3. 相互作用

タゾバクタムは有機アニオントランスポーター(OAT1及びOAT3)の基質である。

併用注意(併用に注意すること)

相互作用

4. 副作用

臨床試験(治験)

〈複雑性尿路感染症患者及び複雑性腹腔内感染症患者を対象とした第Ⅲ相試験〉
複雑性尿路感染症患者及び複雑性腹腔内感染症患者を対象とした国内第Ⅲ相試験において、本剤の投与を受けた214例中39例(18.2%)に副作用が認められた。主な副作用はALT増加15例(7.0%)、AST増加15例(7.0%)、下痢9例(4.2%)、悪心3例(1.4%)、γ-GTP増加3例(1.4%)であった。
複雑性尿路感染症患者及び複雑性腹腔内感染症患者を対象とした海外第Ⅲ相試験において、本剤の投与を受けた1,002例中93例(9.3%)に副作用が認められた。主な副作用は悪心17例(1.7%)、下痢16例(1.6%)、頭痛14例(1.4%)、AST増加10例(1.0%)であった。

〈人工呼吸器を装着している院内肺炎患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験〉
本剤の投与を受けた361例中38例(10.5%)に副作用が認められた。主な副作用は下痢4例(1.1%)、クロストリジウム・ディフィシレ大腸炎4例(1.1%)、肝酵素上昇4例(1.1%)、肝機能検査異常4例( 1.1%)であった。

(1)重大な副作用

  1. ショック、アナフィラキシー(頻度不明注1)):ショック、アナフィラキシー等の重篤な過敏症反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  2. クロストリジウム・ディフィシレ大腸炎(0.4%):クロストリジウム・ディフィシレ大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  3. 急性腎障害(0.1%):急性腎障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと(「重要な基本的注意」の項参照)。
  4. 脳出血(頻度不明注1)):脳出血があらわれることがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

注1)海外で報告された副作用

※(2)その他の副作用

次のような副作用が認められた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
その他の副作用

5. 高齢者への投与

高齢者では一般的に腎機能が低下しているため、用量選択には注意が必要である。腎機能検査を行うことは有用であり、腎機能に応じて用量を調節すること(「用法・用量に関連する使用上の注意」「重要な基本的注意」の項参照)。[本剤は主として腎臓から排泄される。腎機能が低下している患者では、副作用の発現リスクが高まるおそれがある。]

6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。セフトロザンが動物において胎盤を通過するかどうかは不明である。セフトロザンの動物実験(ラット)において、妊娠及び授乳期間中に300mg/kg/日(本剤3g(タゾバクタム1g、セフトロザン2g)を60分かけて点滴静注で8時間ごとに反復投与した際のセフトロザンの臨床曝露量を下回る用量)以上を投与したとき、生後60日の出生児に聴覚性驚愕反応の低下が認められた。]
  2. 授乳中の婦人では、児への授乳の有益性と母親の治療上の有益性を勘案し、本剤の投与を中止し授乳するか、授乳を中止し本剤を投与するか判断すること。[タゾバクタム及びセフトロザンがヒト乳汁中へ移行するかは不明である。]

7. 小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性及び有効性は確立していない。[使用経験がない。]

8. 臨床検査結果に及ぼす影響

直接クームス試験陽性を呈することがある。

9. 過量投与

過量投与時には、本剤の投与を中止し、一般的な対症療法を行うこと。本剤は血液透析により体内から除去される。本剤750mg(タゾバクタム250mg、セフトロザン500mg)を末期腎不全患者に投与した試験では、タゾバクタムの約56%、タゾバクタム代謝物M1の約51%、セフトロザンの約66%が透析により除去された1)

10. 適用上の注意

  1. 調製時
    1. 本剤1バイアルにつき10mLの注射用水又は生理食塩液を加え、ゆっくりと振り混ぜて溶解する(最終容量約11.4mL)。この溶解液を直接投与しないこと
    2. 溶解後速やかに、溶解液入りバイアルから全量(用量調節をする場合は必要量)を取り、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液100mLの点滴バッグに注入し、希釈する。
  2. 希釈後の保存時本剤は保存剤を含まない。調製後は25℃以下では24時間以内、2~8℃では4日以内に使用し、凍結させないこと。
  3. 配合変化他の薬剤との混合は避けること。(配合変化のデータは限られている。)
  4. 投与前本剤の使用前には目視で粒子状物質及び色調の変化がないか確認すること。希釈後の液は無色~微黄色澄明である。溶液に粒子状物質や変色があった場合は使用しないこと。

1)社内資料:腎機能障害者対象海外臨床試験(CXA-REN-11-01試験)

※2019年12月改訂(第2版)

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