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「禁忌」等その他の注意

「禁忌」等その他の注意(シベクトロ錠・点滴静注用共通)

2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

シベクトロ

8. 重要な基本的注意
8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、次のことに注意すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 好中球減少症(好中球数1,000/mm3未満)の患者
有効性は確立していない。好中球減少マウスにおいてテジゾリドの抗菌活性が低下することが報告されている。[18.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。胚・胎児毒性試験において、マウスでは肋軟骨異常(主に癒合)の発現頻度の増加傾向が、ラットでは肋骨及び椎骨の骨格変異の発現頻度の増加が、それぞれ臨床曝露量(AUC)の約3~4倍及び約5~6倍に相当する用量で認められた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用
In vitro試験において、テジゾリドリン酸エステル及びテジゾリドは乳癌耐性蛋白(BCRP)の阻害作用を有する。テジゾリドリン酸エステルを経口投与したとき、腸管のBCRPを阻害することにより、BCRPの基質である薬剤の血中濃度等に影響を与える可能性がある。[16.7 参照]

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ロスバスタチン
[16.7.2 参照]
併用経口投与により、
ロスバスタチンの血中濃度が上昇することが報告されている。
腸管のBCRPが阻害される。
BCRPの基質となる薬剤
メトトレキサート
ノギテカン塩酸塩等
併用経口投与により、
BCRPの基質となる薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
腸管のBCRPが阻害される。

11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副作用
11.1.1 偽膜性大腸炎(頻度不明)
腹痛、頻回の下痢があらわれ、偽膜性大腸炎又はその疑いがある場合には、直ちに投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
11.1.2 可逆的な貧血・白血球減少・汎血球減少・血小板減少等の骨髄抑制(頻度不明)
投与中止によって回復しうる貧血・白血球減少・汎血球減少・血小板減少等の骨髄抑制があらわれるおそれがある。
11.1.3 代謝性アシドーシス(頻度不明)
乳酸アシドーシス等の代謝性アシドーシスがあらわれるおそれがある。
11.1.4 視神経症(頻度不明)

11.2 その他の副作用

5%未満頻度不明
過敏症薬物過敏症
腎臓尿臭異常
肝臓ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、肝機能異常
循環器徐脈、潮紅、ほてり
血液貧血リンパ節症、白血球減少
消化器下痢悪心、嘔吐、腹痛、便秘、腹部不快感、口内乾燥、消化不良、上腹部痛、鼓腸、胃食道逆流性疾患、血便排泄
感覚器味覚異常、霧視、硝子体浮遊物
精神神経系不眠症、睡眠障害、不安、悪夢、頭痛、浮動性めまい、傾眠、振戦、錯感覚、感覚鈍麻、末梢性ニューロパチー
筋・骨格系四肢不快感関節痛、筋痙縮、背部痛、頸部痛
皮膚瘙痒性皮疹瘙痒症(全身性、アレルギー性等)、発疹(全身性、紅斑性、斑状丘疹状等)、蕁麻疹、多汗症、脱毛症、ざ瘡
代謝・栄養障害脱水、コントロール不良の糖尿病、高カリウム血症
呼吸器咳嗽、鼻乾燥、肺うっ血
その他発熱真菌感染(外陰腟、皮膚)、カンジダ症(外陰腟、口腔)、膿瘍、
気道感染、疲労、悪寒、易刺激性、末梢性浮腫、握力低下

13. 過量投与
テジゾリドは血液透析により体内からほとんど除去されない。

14. 適用上の注意
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
15.2.1ラットを用いた3ヵ月間反復経口投与試験において、胃腸管(限局性びらん、単細胞壊死等)、骨髄(低細胞性等)及び精巣(精細管変性等)の形態学的変化が臨床曝露量(AUC)の約6~14倍に相当する用量で認められた。また、ラットを用いた1ヵ月間反復経口投与免疫毒性試験において、脾臓のB細胞及びT細胞の減少、並びに血清IgGの減少が臨床曝露量(AUC)の約3~14倍に相当する用量で認められた。
15.2.2 イヌを用いた2週間反復静脈内投与試験において、胃腸管(炎症、粘膜萎縮、潰瘍)及び骨髄(低細胞性)の形態学的変化が臨床曝露量(AUC)の約9~11倍に相当する用量で認められた。

添付文書[シベクトロ錠200mg:2021年7月改訂(第1版)]

シベクトロ点滴静注用

8. 重要な基本的注意
8.1 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。

8.2 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、次のことに注意すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 好中球減少症(好中球数1,000/mm3未満)の患者
有効性は確立していない。好中球減少マウスにおいてテジゾリドの抗菌活性が低下することが報告されている。[18.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。胚・胎児毒性試験において、マウスでは肋軟骨異常(主に癒合)の発現頻度の増加傾向が、ラットでは肋骨及び椎骨の骨格変異の発現頻度の増加が、それぞれ臨床曝露量(AUC)の約3~4倍及び約5~6倍に相当する用量で認められた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副作用
11.1.1 偽膜性大腸炎(頻度不明)
腹痛、頻回の下痢があらわれ、偽膜性大腸炎又はその疑いがある場合には、直ちに投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
11.1.2 可逆的な貧血・白血球減少・汎血球減少・血小板減少等の骨髄抑制(頻度不明)
投与中止によって回復しうる貧血・白血球減少・汎血球減少・血小板減少等の骨髄抑制があらわれるおそれがある。
11.1.3 代謝性アシドーシス(頻度不明)
乳酸アシドーシス等の代謝性アシドーシスがあらわれるおそれがある。
11.1.4 視神経症(頻度不明)

11.2 その他の副作用

5%以上5%未満頻度不明
過敏症 注射 薬物過敏症
腎臓尿臭異常
肝臓ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、肝機能異常
循環器徐脈、潮紅、ほてり
血液貧血リンパ節症、白血球減少
消化器下痢悪心、嘔吐、腹痛、便秘、腹部不快感、口内乾燥、消化不良、上腹部痛、鼓腸、胃食道逆流性疾患、血便排泄
感覚器味覚異常、霧視、硝子体浮遊物
精神神経系不眠症、睡眠障害、不安、悪夢、頭痛、浮動性めまい、傾眠、
振戦、錯感覚、感覚鈍麻、末梢性ニューロパチー
筋・骨格系四肢不快感関節痛、筋痙縮、背部痛、頸部痛
皮膚瘙痒性皮疹瘙痒症(全身性、アレルギー性等)、発疹(全身性、紅斑性、斑状丘疹状等)、蕁麻疹、多汗症、脱毛症、ざ瘡
代謝・栄養障害脱水、コントロール不良の糖尿病、高カリウム血症
呼吸器咳嗽、鼻乾燥、肺うっ血
投与部位注射部位反応(紅斑、疼痛、静脈炎等)血管痛
その他発熱真菌感染(外陰腟、皮膚)、カンジダ症(外陰腟、口腔)、
膿瘍、気道感染、疲労、悪寒、易刺激性、末梢性浮腫、握力低下

13. 過量投与
テジゾリドは血液透析により体内からほとんど除去されない。

14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 調製方法
(1)本剤1バイアルに注射用水4mLを加える。
(2)なるべく泡立たないようにバイアルをゆっくり回し、内容物を完全に溶解させる。
(3)生じた泡が消えるまで放置し、不溶物がないことを確認する。
(4)得られた溶液は速やかに使用すること。やむを得ず溶液を保存する場合でも、室温又は冷蔵庫(2~8℃)に保存し、24時間以内に使用すること。
(5)投与前に(4)の溶液を生理食塩液250mLで希釈して使用する。このとき目視で不溶物が確認された場合には使用せずに廃棄すること。
14.1.2 配合変化
(1)本剤と乳酸リンゲル液を含む二価カチオン液との配合は不可である。
(2)配合変化については限られたデータしかないため、本剤を他の薬剤と混合又は混注しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
本剤と他の薬剤を同一の輸液ラインにより連続注入する場合には、生理食塩液を本剤の投与前後に輸液ライン内に流すこと。

15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
15.2.1 ラットを用いた3ヵ月間反復経口投与試験において、胃腸管(限局性びらん、単細胞壊死等)、骨髄(低細胞性等)及び精巣(精細管変性等)の形態学的変化が臨床曝露量(AUC)の約6~14倍に相当する用量で認められた。また、ラットを用いた1ヵ月間反復経口投与免疫毒性試験において、脾臓のB細胞及びT細胞の減少、並びに血清IgGの減少が臨床曝露量(AUC)の約3~14倍に相当する用量で認められた。
15.2.2 イヌを用いた2週間反復静脈内投与試験において、胃腸管(炎症、粘膜萎縮、潰瘍)及び骨髄(低細胞性)の形態学的変化が臨床曝露量(AUC)の約9~11倍に相当する用量で認められた。

添付文書[シベクトロ点滴静注用200mg:2021年7月改訂(第1版)]

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