3回目接種データ
3回目接種時の免疫原性と安全性
慢性肺疾患を有する高齢者に対し、23価肺炎球菌ワクチンを3回まで接種した際のIgG抗体価およびオプソニン活性
23価肺炎球菌ワクチン※を過去に2回接種したことがある慢性肺疾患を有する高齢者を対象に3回目の23価肺炎球菌ワクチン接種を行ったところ、3回目接種時でも、接種前と比べて接種後に6B、14、19F、23F型のIgG抗体価が有意に上昇しました。

6B、14、19F、23F型の4種類のオプソニン活性は、初回接種前と比べて、初回・2回目接種時と同様に、3回目接種時でも有意に上昇しました。

慢性肺疾患を有する高齢者に対し、23価肺炎球菌ワクチンを3回まで接種した際の局所および全身性の副反応
接種後14日目までの注射部位の疼痛、腫脹/発赤の発現率は、初回接種後と比べて3回目接種後で有意に上昇しました。


主な局所の副反応(3回目接種翌日)は、5cm以上10cm未満の腫脹/発赤6例(37.5%)、中等度の疼痛5例(31.25%)であり、主な全身性の副反応(3回目接種翌日)は疲労5例(31.25%) 、頭痛2例(12.5%)であった。

※国内ではニューモバックス(旧製剤)®及びニューモバックス®NP(現行製剤)を含みます。製法変更等に係る承認申請を経て、2006年から現行製剤が販売され、旧製剤は 販売中止となりました。両製剤を比較した国内臨床試験では、抗体価上昇の観点から同等の抗原性を示すワクチンであることが確認されています(審査報告書, IV総合評価)。
Ohshima N, et al. Hum Vaccin Immunother. 2020; 16(9): 2285-2291.

