製品基本Q&A

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スージャヌ®


製品情報

<添付文書>
4.効能又は効果
2型糖尿病
ただし、シタグリプチンリン酸塩水和物及びイプラグリフロジン L-プロリンの併用による治療が適切と判断される場合に限る。

5. 効能又は効果に関連する注意(抜粋)

5.1 本剤を2型糖尿病治療の第一選択薬として用いないこと。

5.2 本剤は、原則として以下の場合に使用を検討すること。
・既にシタグリプチン50mg 1日1回及びイプラグリフロジン50mg 1日1回を併用し状態が安定している場合
・シタグリプチン50mg 1日1回の単剤治療により効果不十分な場合
・イプラグリフロジン50mg 1日1回の単剤治療により効果不十分な場合

5.3 本剤投与中において、本剤の投与がシタグリプチン及びイプラグリフロジンの各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断すること。

5.5 重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者ではイプラグリフロジンの効果が期待できず、また、これらの患者に対するシタグリプチンの最大投与量は25mg 1日1回であることから、本剤を投与しないこと。[8.3、9.2.1、16.6.1 参照]

5.6 中等度の腎機能障害のある患者ではイプラグリフロジンの効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断すること。[8.3、9.2.2、16.6.1 参照]

本剤はシタグリプチンとイプラグリフロジンの配合剤です。

シタグリプチン:DPP-4の選択的阻害により、活性型GLP-1濃度および活性型GIP濃度を高め、血糖値依存的にインスリン分泌促進作用並びにグルカゴン濃度低下作用を増強し、血糖降下作用を発揮します。

イプラグリフロジン:SGLT2の選択的阻害により、近位尿細管でのブドウ糖の再吸収を抑制することで、尿糖排泄を促進し、血糖降下作用を発揮します。

添付文書
18.薬効薬理 18.1作用機序
シタグリプチン
インクレチンであるglucagon-like peptide 1(GLP-1)及びglucose-dependent insulinotropic polypeptide(GIP)は、グルコース恒常性の維持にかかわるホルモンである。シタグリプチンは、DPP-4酵素を阻害し、インクレチンのDPP-4による分解を抑制する。活性型インクレチン濃度を上昇させることにより、血糖値依存的にインスリン分泌促進作用並びにグルカゴン濃度低下作用を増強し血糖コントロールを改善する。

イプラグリフロジン
Na+/グルコース共輸送担体(SGLT:Na+-glucose cotransporter)は、Na+の濃度勾配を駆動力としてグルコースを細胞内へ能動輸送するトランスポーターである。ヒトにおけるSGLT1とSGLT2の機能について、消化管におけるグルコース吸収はSGLT1が、腎近位尿細管におけるグルコース再吸収はSGLT2が、それぞれ主たる役割を担っていることが明らかになっている。イプラグリフロジンは腎近位尿細管に発現するSGLT2を阻害し、血液中の過剰なグルコースを体外に排出することで血糖降下作用を発揮する。

生物学的同等性試験(健康成人男性40例:単回経口投与)におけるスージャヌ®のシタグリプチン半減期(幾何平均)は9.97hr、イプラグリフロジン半減期(幾何平均)は12.8hrでした。なお、同被験者にシタグリプチン錠50 mg1錠とイプラグリフロジン錠50mg 1錠を単回併用経口投与した際の半減期はシタグリプチン10.3hr、イプラグリフロジン12.9hrでした。(1)

<引用>
(1) 申請資料概要 9 臨床概要 2.7.6.2.1 日本人健康被験者を対象とした生物学的同等性試験(P855試験)

使用方法

<添付文書>
通常、成人には1日1回1錠(シタグリプチン/イプラグリフロジンとして50mg/50mg)を朝食前又は朝食後に経口投与する。

7. 用法及び用量に関連する注意

中等度の腎機能障害のある患者では、シタグリプチンの用量調節が必要であることから、以下の場合に本剤の使用を検討すること。

・シタグリプチン25mg 1日1回(中等度の腎機能障害のある患者での開始用量)及びイプラグリフロジン50mg 1日1回の併用により効果不十分な場合

・シタグリプチン50mg 1日1回(中等度の腎機能障害のある患者での最大投与量)の単剤治療により効果不十分な場合

・既にシタグリプチン50mg 1日1回及びイプラグリフロジン50mg 1日1回を併用し状態が安定している場合
[8.3、9.2.2、16.6.1 参照]

<添付文書>
9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
一般に生理機能が低下しているため、腎機能が低下していることが多く、また脱水症状(口渇等)の認知が遅れるなどのおそれがある。
[8.6、11.1.13、16.6.3 参照]

<添付文書>
9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性にはイプラグリフロジンを含む本剤を投与せず、インスリン製剤等を使用すること。イプラグリフロジンの類薬の動物実験(ラット)でヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により、腎盂及び尿細管の拡張が報告されている。
イプラグリフロジンの動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている(1)。
なお、シタグリプチンの動物実験(ラット)で1,000mg/kg/日(シタグリプチンの臨床での最大投与量100mg/日の約100倍の曝露量に相当する)経口投与により、胎児肋骨の欠損、形成不全及び波状肋骨の発現率の軽度増加が認められたとの報告がある。

9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)でシタグリプチンの乳汁中への移行が報告されている。また、動物実験(ラット)でイプラグリフロジンの乳汁中への移行及び出生児の体重増加抑制が報告されている。

注)本剤の承認された1回用量はシタグリプチン/イプラグリフロジン50mg/50mgである。

<添付文書>
9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendationにおいて 「術前3日前から休薬」 「術後、摂食が十分にできるようになってから再開」 が推奨されています(1)。
本剤は、SGLT2阻害薬「イプラグリフロジン」を配合していますので、上記Recommendationを参照ください。なお、本Recommendationでは術前3日前から休薬とありますが、その設定根拠は示されていません。

「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」の記載(1)。
周術期におけるストレスや絶食により、ケトアシドーシスが惹起される危険性があるため、手術が予定されている場合には、術前3日前から休薬する。術後、摂食が十分にできるようになってから再開し、再開後はケトアシドーシスの症状に留意する。緊急手術の場合には、休薬は必須ではないが再開については予定手術の場合と同様とし、再開後のケトアシドーシスの症状に留意する。

<引用>
(1)「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」改訂:2020年12月25日 SGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会

【適応外】
本剤を粉砕して投与することは、承認外の用法となります。
粉砕して投与した際の薬物動態、有効性、安全性は検討していませんので、おすすめしていません。
粉砕後の安定性データはありません。

【適応外】
本剤を簡易懸濁して投与することは、承認外の用法となります。
簡易懸濁して投与した際の薬物動態、有効性、安全性は検討していませんので、おすすめしていません。
簡易懸濁後の安定性データはありません。

【適応外】
本剤を分割して投与することは、承認外の用法となります。
錠剤分割後の安定性について検討していませんので、おすすめしていません。
錠剤に割線はありません。

本剤を分包、又は他剤と一包化した際の安定性について検討していませんので、おすすめしていません。

安全性

<添付文書>

8. 重要な基本的注意

8.1 本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。[9.1.1、11.1.1 参照]

8.2 本剤投与中は、血糖値等を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと。本剤を3ヵ月投与しても効果が不十分な場合、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。

8.3 イプラグリフロジンにより血清クレアチニンの上昇又はeGFRの低下がみられることがあり、また、腎機能障害のある患者ではシタグリプチンの排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがある。したがって、腎機能を定期的に検査するとともに、腎機能障害患者における治療にあたっては経過を十分に観察すること。[5.5、5.6、7.、9.2.1、9.2.2、16.6.1 参照]

8.4 シタグリプチンにより急性膵炎があらわれることがあるので、持続的な激しい腹痛、嘔吐等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導すること。[11.1.6 参照]

8.5 イプラグリフロジンにより尿路感染及び性器感染を起こし、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症等の重篤な感染症に至ることがある。十分な観察を行うなど尿路感染及び性器感染の発症に注意し、発症した場合には適切な処置を行うとともに、状態に応じて休薬等を考慮すること。尿路感染及び性器感染の症状及びその対処方法について患者に説明すること。[9.1.3、11.1.12 参照]

8.6 イプラグリフロジンの利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分に行うこと。脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者や利尿薬併用患者等)においては、脱水や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。[9.1.4、9.8、10.2、11.1.13 参照]

8.7 イプラグリフロジンの作用機序である尿中グルコース排泄促進作用により、血糖コントロールが良好であっても脂肪酸代謝が亢進し、ケトーシスがあらわれ、ケトアシドーシスに至ることがある。著しい血糖の上昇を伴わない場合があるため、以下の点に留意すること。
(1) 悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦怠感、呼吸困難、意識障害等の症状が認められた場合には、血中又は尿中ケトン体測定を含む検査を実施すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(2) 特に、インスリン分泌能の低下、インスリン製剤の減量や中止、過度な糖質摂取制限、食事摂取不良、感染症、脱水を伴う場合にはケトアシドーシスを発現しやすいので、観察を十分に行うこと。
(3) 患者に対し、以下の点を指導すること。
・ケトアシドーシスの症状(悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦怠感、呼吸困難、意識障害等)。
・ケトアシドーシスの症状が認められた場合には直ちに医療機関を受診すること。
・血糖値が高値でなくともケトアシドーシスが発現しうること。
[11.1.14 参照]

8.8 イプラグリフロジンは、尿中グルコース排泄促進作用を有する。排尿困難、無尿、乏尿あるいは尿閉の症状を呈する患者においては、その治療を優先するとともに他剤での治療を考慮すること。

8.9 イプラグリフロジンによる体重減少が報告されているため、過度の体重減少に注意すること。

8.10 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。[11.1.1 参照]

8.11 本剤と他の糖尿病用薬の併用における安全性は検討されていない。

8.12 シタグリプチンとGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。

<引用>
添付文書

11.副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用
11.1.1 低血糖(頻度不明)
  低血糖があらわれることがある。シタグリプチンとインスリン製剤又はスルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されている。
  低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。
  [8.1、8.10、9.1.1、10.2、17.1.1、17.1.2 参照]
11.1.2 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
11.1.3 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)
11.1.4 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
  AST、ALT等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.5 急性腎障害(頻度不明)
11.1.6 急性膵炎(頻度不明)
  持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。シタグリプチンの海外の自発報告においては、出血性膵炎又は壊死性膵炎も報告されている。[8.4 参照]
11.1.7 間質性肺炎(頻度不明)
  咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。
  間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.8 腸閉塞(頻度不明)
  高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.2 参照]
11.1.9 横紋筋融解症(頻度不明)
  筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
11.1.10 血小板減少(頻度不明)
11.1.11 類天疱瘡(頻度不明)
  水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.12 腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症(いずれも頻度不明)
  腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがある。
  [8.5、9.1.3 参照]
11.1.13 脱水(頻度不明)
  口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。
  脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている。
  [8.6、9.1.4、9.8、10.2 参照]
11.1.14 ケトアシドーシス(頻度不明)
  ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがある。[8.7 参照]

<添付文書>
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用
・神経系障害
  頻度不明:浮動性めまい、感覚鈍麻、糖尿病性ニューロパチー、体位性めまい、頭痛
・血液及びリンパ系障害
  頻度不明:貧血
・眼障害
  頻度不明:糖尿病網膜症、糖尿病網膜症の悪化、眼瞼浮腫
・耳及び迷路障害
  頻度不明:回転性めまい
・心臓障害
  頻度不明:上室性期外収縮、心室性期外収縮、動悸
・呼吸器、胸郭及び縦隔障害
  頻度不明: 上気道の炎症、上気道感染
・感染症
  頻度不明:膀胱炎、外陰部膣カンジダ症、鼻咽頭炎、細菌尿
・代謝及び栄養障害
  頻度不明:ケトーシス
・胃腸障害
  1~5%未満:便秘
  頻度不明:腹部不快感(胃不快感を含む)、腹部膨満、腹痛、上腹部痛、悪心、下痢、鼓腸、胃ポリープ、胃炎、萎縮性胃炎、びらん性胃炎、歯周炎、胃食道逆流性疾患、口内炎、嘔吐、齲歯
・肝胆道系障害
  頻度不明:肝機能異常、脂肪肝
・腎及び尿路障害
  5%以上:頻尿
  頻度不明:多尿、尿管結石、腎結石症
・生殖系及び乳房障害
  頻度不明:陰部そう痒症
・皮膚及び皮下組織障害
  頻度不明:発疹(注)、湿疹(注)、冷汗、多汗症、じん麻疹(注)、皮膚血管炎、血管浮腫、そう痒症(注)、薬疹(注)
・筋骨格系及び結合組織障害
  頻度不明:関節痛、筋肉痛、四肢痛、背部痛、RS3PE症候群、筋痙縮
・全身障害及び投与局所様態
  1~5%未満:口渇
  頻度不明:空腹、浮腫、倦怠感、体重減少、顔面浮腫、脱力感
・血管障害
  頻度不明:高血圧
・臨床検査
  頻度不明:心電図T波振幅減少、体重増加、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、白血球数増加、ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、血中ビリルビン増加、血中LDH増加、CK増加、血中コレステロール増加、血中尿酸増加、血中尿素増加、血中クレアチニン増加、血中ブドウ糖減少、低比重リポ蛋白増加、血中トリグリセリド増加、尿中蛋白陽性、尿中β2ミクログロブリン増加、尿中β‒ NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿潜血陽性、尿中アルブミン/クレアチニン比増加、尿中ケトン体陽性、血中ケトン体増加、尿中α1ミクログロブリン増加、尿量増加

(注) イプラグリフロジンの投与初期に比較的多く発現していることから、本剤投与後は十分な観察を行い、症状がみられた場合に投与を中止するなどし、必要に応じて皮膚科医と相談して適切な処置を行うこと。

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