製品基本 Q&A

キイトルーダ®(ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))


製品情報

本剤の添付文書では、以下の通り記載されています。

4. 効能又は効果
○悪性黒色腫
○切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
○再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫
○がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌
○がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)注)
○根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
○再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌
○根治切除不能な進行・再発の食道癌
○治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌
○PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
○がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌
注)条件付き早期承認対象

5. 効能又は効果に関連する注意
<悪性黒色腫>
5.1 臨床試験に組み入れられた患者の病期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
5.2 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.3 本剤を単独で投与する場合には、PD-L1の発現が確認された患者に投与すること。PD-L1を発現した腫瘍細胞が占める割合(TPS)について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、十分な経験を有する病理医又は検査施設において、承認された体外診断薬用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
5.4 臨床試験に組み入れられた患者のEGFR遺伝子変異又はALK融合遺伝子の有無等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
<再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫>
5.5 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
<がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌>
5.6 本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。
5.7 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
5.8 本剤の手術の補助療法としての有効性及び安全性は確立していない。
<がん化学療法後に増悪した進行・再発のMSI-Highを有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)>
5.9 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、MSI-Highが確認された進行・再発の固形癌患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断薬用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
5.10 結腸・直腸癌以外の固形癌の場合、本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。また、二次治療において標準的な治療が可能な場合にはこれらの治療を優先すること。
5.11 本剤の手術の補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.12 臨床試験に組み入れられた患者の癌腫等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。
<根治切除不能又は転移性の腎細胞癌>
5.13 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
<再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌>
5.14 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.15 本剤単独投与の延命効果は、PD-L1発現率(CPS)により異なる傾向が示唆されている。CPSについて、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
5.16「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
<根治切除不能な進行・再発の食道癌>
5.17 がん化学療法後に増悪したPD-L1陽性の根治切除不能な進行・再発の食道扁平上皮癌に対して、本剤を単独で投与する場合には、PD-L1発現率(CPS)について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、PD-L1の発現が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
本剤の手術の補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.18 本剤の手術の補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
<治癒切除不能な進行・再発のMSI-Highを有する結腸・直腸癌>
5.19 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、MSI-Highが確認された結腸・直腸癌患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
5.20 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
<PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌>
5.21 本剤の術前・術後薬物療法としての有効性及び安全性は確立していない。
5.22 PD-L1発現率(CPS)について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、PD-L1の発現が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
<がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌>
5.23 本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。
5.24 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.25 「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

キイトルーダ®はヒトPD-1に対する抗体であり、PD-1とそのリガンド(PD-L1及びPD-L2)との結合を阻害することにより、腫瘍特異的な細胞傷害性T 細胞を活性化させ、腫瘍増殖を抑制すると考えられます。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

使用方法

本剤の添付文書では、以下の通り記載されています。

6. 用法及び用量
<悪性黒色腫>
通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。ただし、術後補助療法の場合は、投与期間は12ヵ月間までとする。
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発のMSI-Highを有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、治癒切除不能な進行・再発のMSI-Highを有する結腸・直腸癌>
通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
<根治切除不能又は転移性の腎細胞癌>
アキシチニブとの併用において、通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
<根治切除不能な進行・再発の食道癌>
フルオロウラシル及びシスプラチンとの併用において、通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。がん化学療法後に増悪したPD-L1陽性の根治切除不能な進行・再発の食道扁平上皮癌に対しては、本剤を単独投与することもできる。
<PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌>
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
<がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌>
レンバチニブメシル酸塩との併用において、通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。

7.用法及び用量に関連する注意
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
7.1 本剤を他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合、併用する他の抗悪性腫瘍剤は「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し選択すること。
<再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌>
7.2 本剤の用法及び用量は「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、選択すること。
<PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌>
7.3 併用する他の抗悪性腫瘍剤は「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し選択すること。
<悪性黒色腫、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発のMSI-Highを有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、治癒切除不能な進行・再発のMSI-Highを有する結腸・直腸癌>
7.4 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
<効能共通>
7.5 本剤投与により副作用が発現した場合には、製品添付文書に記載されている表を参考に、本剤を休薬又は中止すること。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

次の患者には投与しないでください。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

次の患者に投与する場合には注意してください。
(1) 自己免疫疾患の合併又は慢性的若しくは再発性の自己免疫疾患の既往歴のある患者〔免疫関連の副作用が発現又は増悪するおそれがあります。〕
(2) 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者〔間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがあります。〕
(3) 臓器移植歴(造血幹細胞移植歴を含む)のある患者〔本剤の投与により移植臓器に対する拒絶反応又は移植片対宿主病が発現するおそれがあります。〕
(4) 結核の感染又は既往を有する患者〔結核を発症するおそれがあります。〕

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与を行ってください。一般に高齢者では生理機能が低下しています。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

妊娠する可能性のある女性には、本剤の投与中及び本剤投与後一定期間、適切な避妊法を用いるよう指導してください。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与してください。本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていません。妊娠マウスに抗PD-1抗体又は抗PD-L1抗体を投与すると、流産率が増加することが報告されていることから、妊娠中の女性に対する本剤の投与は、胎児に対して有害な影響を及ぼす可能性があります。また、ヒトIgGは母体から胎児へ移行することが知られています。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。本剤のヒト母乳中への移行に関するデータはありませんが、ヒトIgGは母乳中に移行することが知られています。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

小児等を対象とした臨床試験は実施していません。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

本剤の過量投与に関する情報はありません。過量投与が認められた場合には、患者の状態を十分に観察し、適切な対症療法を実施してください。

<引用>
キイトルーダ®インタビューフォーム

安全性

(1)本剤のT細胞活性化作用による、過度の免疫反応に起因すると考えられる様々な疾患や病態、(2)間質性肺疾患、(3)甲状腺機能障害、下垂体機能障害及び副腎機能障害、(4)劇症肝炎、肝不全、肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎、(5)1型糖尿病、(6)腎障害、(7)筋炎、横紋筋融解症、(8)重症筋無力症、(9)心筋炎、(10)ぶどう膜炎(虹彩炎及び虹彩毛様体炎を含む)等の重篤な眼障害があらわれることがあるので注意が必要です。詳細は製品添付文書をご参照ください。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

<悪性黒色腫>
1) 国内臨床試験
国内第Ⅰ相試験(KEYNOTE-041試験)で、本剤2 mg/kgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例42例中34例(81.0%)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、そう痒症6例(14.3%)、斑状丘疹状皮疹6例(14.3%)及び倦怠感5例(11.9%)でした。
2) 海外臨床試験
海外第Ⅱ相試験(KEYNOTE-002試験)で、本剤2 mg/kgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例178例中121例(68.0%)、及び本剤10 mg/kgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例179例中133例(74.3%)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、本剤2 mg/kgの3週間間隔投与で疲労40例(22.5%)、そう痒症37例(20.8%)及び発疹21例(11.8%)、本剤10 mg/kgの3週間間隔投与で疲労 52例(29.1%)、そう痒症42例(23.5%)、下痢19例(10.6%)及び発疹18例(10.1%)でした。
海外第Ⅲ相試験(KEYNOTE-006試験)で、本剤10 mg/kgを2週間間隔で投与された安全性解析対象例278例中221例(79.5%)、及び本剤10 mg/kgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例277例中202例(72.9%)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、本剤10 mg/kgの2週間間隔投与で疲労58例(20.9%)、下痢47例(16.9%)、発疹41例(14.7%)、そう痒症40例(14.4%)、無力症32例(11.5%)及び悪心28例(10.1%)、本剤10 mg/kgの3週間間隔投与で疲労53例(19.1%)、下痢40例(14.4%)、そう痒症39例(14.1%)、発疹37例(13.4%)、関節痛32例(11.6%)、悪心31例(11.2%)、無力症31例(11.2%)及び尋常性白斑31例(11.2%)でした。
3) 国際共同臨床試験
国際共同第Ⅲ相試験(EORTC-1325-MG/KEYNOTE-054試験)で、本剤200 mgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例509例中396例(77.8%)(日本人9例中5例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、疲労143例(28.1%)、下痢94例(18.5%)、そう痒症85例(16.7%)、甲状腺機能低下症73例(14.3%)、悪心58例(11.4%)及び関節痛51例(10.0%)でした。

<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
併用投与時
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-189試験)で、本剤200 mgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例405例中372例(91.9%)(日本人4例中3例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(20%以上)は、悪心187例(46.2%)、貧血154例(38.0%)、疲労134例(33.1%)、好中球減少症101例(24.9%)及び食欲減退84例(20.7%)でした。
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-407試験)で、本剤200 mgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例278例中265例(95.3%)(日本人22例中22例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(20%以上)は、脱毛症126例(45.3%)、貧血123例(44.2%)、好中球減少症97例(34.9%)、悪心85例(30.6%)、血小板減少症81例(29.1%)及び下痢61例(21.9%)でした。
単独投与時
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-042試験)で、本剤200 mgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例636例中399例(62.7%)(日本人47例中34例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は甲状腺機能低下症69例(10.8%)でした。
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-024試験)で、本剤200 mgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例154例中113例(73.4%)(日本人21例中20例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、下痢22例(14.3%)、疲労16例(10.4%)及び発熱16例(10.4%)でした。
国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(KEYNOTE-010試験)で、本剤2 mg/kgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例339例中215例(63.4%)(日本人28例中22例を含む)、及び本剤10 mg/kgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例343例中226例(65.9%)(日本人34例中30例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、本剤2 mg/kgの3週間間隔投与で疲労46例(13.6%)、食欲減退46例(13.6%)及び悪心37例(10.9%)、本剤10 mg/kgの3週間間隔投与で疲労49例(14.3%)及び発疹44例(12.8%)でした。

<再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫>
国際共同第Ⅱ相試験(KEYNOTE-087試験)で、本剤200 mgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例210例中144例(68.6%)(日本人10例中8例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、甲状腺機能低下症26例(12.4%)及び発熱22例(10.5%)でした。

<がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌>
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-045試験)で、本剤200 mgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例266例中162例(60.9%)(日本人30例中16例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、そう痒症52例(19.5%)、疲労37例(13.9%)及び悪心29例(10.9%)でした。

<がん化学療法後に増悪した進行・再発のMSI-Highを有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)>
国際共同第Ⅱ相試験(KEYNOTE-164試験)で、本剤200 mg を3週間間隔で投与された安全性解析対象例61例中35例(57.4%)(日本人7例中5例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、関節痛10例(16.4%)、悪心9例(14.8%)、下痢8例(13.1%)、無力症7例(11.5%)及びそう痒症7例(11.5%)でした。
国際共同第Ⅱ相試験(KEYNOTE-158試験)で、本剤200 mg を3週間間隔で投与された安全性解析対象例94例中58例(61.7%)(日本人7例中5例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、疲労11例(11.7%)及びそう痒症11例(11.7%)でした。

<根治切除不能又は転移性の腎細胞癌>
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-426試験)で、安全性解析対象例429例中413例(96.3%)(日本人44例中44例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(20%以上)は、下痢210例(49.0%)、高血圧179例(41.7%)、甲状腺機能低下症135例(31.5%)、疲労130例(30.3%)、手掌・足底発赤知覚不全症候群119例(27.7%)、ALT増加102例(23.8%)、発声障害98例(22.8%)、AST増加97例(22.6%)、食欲減退94例(21.9%)及び悪心91例(21.2%)でした。

<再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌>
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-048試験)で、本剤、プラチナ製剤及び5-FU併用療法において、安全性解析対象例276例中263例(95.3%)(日本人25例中25例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(20%以上)は、貧血133例(48.2%)、悪心124例(44.9%)、好中球減少症91例(33.0%)、疲労84例(30.4%)、粘膜の炎症77例(27.9%)、血小板減少症75例(27.2%)、嘔吐75例(27.2%)、口内炎67例(24.3%)及び食欲減退62例(22.5%)でした。本剤単独療法において、安全性解析対象例300例中175例(58.3%)(日本人23例中17例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10 %以上)は、疲労43例(14.3%)及び甲状腺機能低下症39例(13.0%)でした。

<根治切除不能な進行・再発の食道癌>
併用投与時
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-590試験)で、本剤、5-FU及びシスプラチン併用療法において、安全性解析対象例370例中364例(98.4%)(日本人74例中73例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(20%以上)は、悪心233例(63.0%)、食欲減退145例(39.2%)、貧血143例(38.6%)、疲労135例(36.5%)、好中球数減少135例(36.5%)、嘔吐110例(29.7%)、下痢97例(26.2%)、好中球減少症96例(25.9%)、口内炎96例(25.9%)及び白血球数減少89例(24.1%)でした。
単独投与時
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-181試験)で、PD-L1陽性(CPS≧10)かつ扁平上皮癌の患者における安全性解析対象例85例中55例(64.7%)(日本人40例中26例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、疲労10例(11.8%)及び食欲減退10例(11.8%)でした。

<治癒切除不能な進行・再発のMSI-Highを有する結腸・直腸癌>
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-177試験)で、本剤200 mgを3週間間隔で投与された安全性解析対象例153例中122例(79.7%)(日本人12例中10例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(10%以上)は、下痢38例(24.8%)、疲労32例(20.9%)、そう痒症21例(13.7%)、悪心19例(12.4%)、AST増加17例(11.1%)、発疹17例(11.1%)、関節痛16例(10.5%)及び甲状腺機能低下症16例(10.5%)でした。

<PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌>
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-355試験)で、PD-L1陽性(CPS≧10)の患者における安全性解析対象例219例中212例(96.8%)(日本人19例中19例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(20%以上)は、貧血107例(48.9%)、悪心90例(41.1%)、好中球減少症87例(39.7%)、脱毛症76例(34.7%)、疲労64例(29.2%)、好中球数減少52例(23.7%)、下痢48例(21.9%)、ALT増加47例(21.5%)及び嘔吐44例(20.1%)でした。

<がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌>
国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-775/E7080-309試験)で、安全性解析対象例406例中395例(97.3%)(日本人52例中51例を含む)に副作用が認められました。主な副作用(20%以上)は、高血圧249例(61.3%)、甲状腺機能低下症222例(54.7%)、下痢171例(42.1%)、悪心158例(38.9%)、食欲減退151例(37.2%)、疲労113例(27.8%)、蛋白尿105例(25.9%)、嘔吐98例(24.1%)、体重減少91例(22.4%)、関節痛87例(21.4%)及び手掌・足底発赤知覚不全症候群84例(20.7%)でした。

重大な副作用として、間質性肺疾患、大腸炎、小腸炎、重度の下痢、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑、類天疱瘡、神経障害、劇症肝炎、肝不全、肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎、甲状腺機能障害、下垂体機能障害、副腎機能障害、1型糖尿病、腎障害、膵炎、筋炎、横紋筋融解症、重症筋無力症、心筋炎、脳炎、髄膜炎、重篤な血液障害、血球貪食症候群、結核、Infusion reactionがあらわれることがあります。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

適正使用ガイド p.6「注意を要する有害事象の発現状況:発現例数(発現割合)」をご確認ください。
また、p.8以降「注意を要する事象とその対策」にて、各事象ごとに発現例数(発現割合)の詳細が記載されています。あわせてご参照ください。

適正使用ガイド p.7「注意を要する有害事象の発現状況:発現時期の目安」をご確認ください。
また、p.8以降「注意を要する事象とその対策」にて、各事象ごとに発現時期の詳細が記載されています。あわせてご参照ください。

適正使用ガイド p.8以降「注意を要する有害事象とその対策」にて、各事象の対処法をご確認ください。

その他

(1) 調製前

• 凍結を避け、バイアルを振盪しないでください。
• バイアルを常温に戻し、希釈前に保存する場合には、遮光で、25℃以下で24時間以内に使用してください。
• 調製前に、粒子状物質や変色の有無を目視により確認してください。微粒子が認められる場合には、バイアルを廃棄してください。(2) 調製時

• 必要量(4mL以内)をバイアルから抜き取り、日局生理食塩液又は日局5%ブドウ糖注射液の点滴バッグに注入し、最終濃度を1~10mg/mLとしてください。点滴バッグをゆっくり反転させて混和してください。過度に振盪すると、半透明から白色のタンパク質性の粒子がみられることがあります。不溶性異物が認められる場合は使用しないでください。バイアル中の残液は廃棄してください。
• 希釈液は凍結させないでください。
• 本剤は保存料を含んでいません。希釈液をすぐに使用せず保管する場合には、希釈から投与終了までの時間を、25℃以下で6時間以内又は2~8℃で96時間以内としてください。希釈液を冷所保存した場合には、投与前に点滴バッグを常温に戻してください。(3) 投与時

• 本剤の投与にあたっては、インラインフィルター(0.2~5 μm)を使用して、30分間かけて静脈内投与してください。本剤の急速静注は行わないでください。〔「用法及び用量」の項参照〕
• 同一の点滴ラインを使用して他の薬剤を併用同時投与しないでください。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

2~8℃で凍結を避けて保存してください。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

点滴時間を30分より短縮して投与した場合や、30分より延長して投与した場合の安全性、有効性は検討していないため、避けてください。

<使用前>
2~8℃で保存してください。凍結した製品は使用しないでください。

<調製前>
バイアルを常温に戻し、希釈前に保存する場合には、遮光で、25℃以下で24時間以内に使用してください。(「20.取扱い上の注意」外箱開封後は遮光して保存すること。)

<調製後>
保存料を含みません。希釈液をすぐに使用せず保管する場合には、希釈から投与終了までの時間を、25℃以下で6時間以内又は2~8℃で96時間以内として使用してください。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

日局生理食塩液や日局5%ブドウ糖注射液以外の溶解液を用いた場合の安定性は検討されておりません。
日局生理食塩液や日局5%ブドウ糖注射液のみを使用してください。

キイトルーダ®の調製方法をご紹介します。
1.100mgバイアル2本及び日局生理食塩液あるいは日局5%ブドウ糖注射液20~200mLの点滴バッグを準備する。
2.100mgバイアルから4mLずつキイトルーダ®を抜き取る。
3. 1.で準備した点滴バッグに2.で抜き取ったキイトルーダ®を注入し、点滴バッグをゆっくりと反転し、注射液を混和する。
 なお、最終濃度を1~10mg/mLとしてください。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

検査

キイトルーダ®を切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に単独で投与する場合、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な進行・再発の食道扁平上皮癌に単独で投与する場合、及びホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌に投与する場合は、PD-L1検査によりPD-L1の発現を確認する必要があります。

再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌患者に投与する場合、PD-L1検査は必須ではありません。しかしながら、本剤単独投与における延命効果は、PD-L1発現率(CPS*)により異なる傾向が示唆されていることから、CPSについて「17. 臨床成績」の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行ってください。
*CPS=Combined Positive Score

なお、それ以外のがん種に対しては、投与に際しPD-L1検査によるPD-L1の発現確認は必要とされていません。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

PD-L1 IHC 22C3 pharmDx 「ダコ」キットは、キイトルーダ®の適応を判定するためのPD-L1検査を行う目的で製造販売承認された唯一の診断薬です。
他のキットを用いたPD-L1検査によるキイトルーダ®の臨床データはありません。

PD-L1検査の対象は、手術検体と各種生検検体です。
キイトルーダ®の臨床試験において、細胞診やセルブロック検体は使われておらず、データがないため推奨されません。また、骨検体のように脱灰処理した組織検体も検証されていないため推奨されません。

切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者でPD-L1検査が陰性(TPS*<1%)の場合、キイトルーダ®と化学療法との併用投与は可能ですが、キイトルーダ®の単独投与は行えません。

本剤の使用にあたっては、EGFR遺伝子変異またはALK融合遺伝子の有無などについて、臨床試験における対象患者を参照のうえ、適応患者の選択を行ってください。
また、本剤を他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合、併用する他の抗悪性腫瘍剤は、臨床試験を参照のうえ、選択を行ってください。

*TPS(Tumor Proportion Score)腫瘍細胞のうちPD-L1発現陽性細胞の割合。

<引用>
キイトルーダ® 添付文書

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