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RSウイルス感染症による入院

RSウイルス感染症による入院

乳幼児のRSウイルス感染症による入院患者数


日本では、毎年約12万~14万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症と診断され、そのうち約4分の1(約3万人)が入院していると推定されています。
2018年にRSウイルス感染症で入院した2歳未満の患者のうち、生後6ヵ月未満の患者割合は41%であり、入院患者数は生後2ヵ月でピークを迎え、この年齢群が全入院患者の10%を占めていたことが報告されています。

乳幼児のRSウイルス感染症による入院患者の月齢別分布(2018年)

乳幼児のRSウイルス感染症による入院患者の月齢別分布(2018年)

対象・方法:JMDCによる全国の医療保険請求データベースを用いて、日本の小児におけるRSウイルス感染症の疫学及び臨床的特徴を記述的に分析した。2歳未満の患者のうち、2017年1月1日から2018年12月31日までの期間において、RSウイルス感染症と診断された患者を後ろ向きに検討した(2017年では9,711例、2018年では8,509例がRSウイルス感染症と同定)。
研究の限界:RSウイルス感染症の定義はICD10コードに基づいており、検査で確認されたRSウイルス陽性ではないこと、本研究で用いたデータベースは、中~大規模企業の従業員とその家族のみを含み、小規模企業の従業員と公務員は含んでいないため、RSウイルス感染症の負荷を過小評価した可能性があること、入院日数が研究期間の終了時に打ち切られており、平均入院期間を過小評価した可能性があることなど。

RSウイルス感染症による乳幼児の入院患者の臨床的背景


RSウイルス感染症による乳幼児の入院患者の98%が、ハイリスクでない患者でした。

RSウイルス感染症による乳幼児の入院患者のリスク分類

RSウイルス感染症による乳幼児の入院患者のリスク分類

対象・方法:2018年1月1日~12月31日に、東京都及び近郊の12の小児病棟、小児集中治療室にRSウイルス感染症で入院した3歳未満の患者900例を対象にハイリスク乳幼児の入院とモノクローナル抗体製剤の投与開始時期との関連性を調査した。
研究の限界:本調査は東京とその近郊の12施設のみで実施されていたこと。

RSウイルス感染症及びインフルエンザによる入院割合


健康な乳幼児のRSウイルス感染症による入院割合は、インフルエンザによる入院と比較し、10倍以上であったことが報告されています。

診断後入院した乳幼児(健康児)の割合

診断後入院した乳幼児(健康児)の割合

対象・方法:2011年4月1日から2022年7月31日の期間の日本における5歳未満の小児RSウイルス感染症及びインフルエンザの入院負荷を検討した後ろ向きコホート研究である。電子カルテデータベース(Medical Data Vision:MDV)のデータを用いて、外来又は入院でRSウイルス感染症(211,157例)又はインフルエンザ(1,241,840例)の確定診断を受けた患者を対象とし、基準日から12ヵ月間遡って、併存疾患や抗RSウイルス抗体製剤使用の有無を確認した。5歳以上の患者、同一感染症の初回診断から6ヵ月以内(ウォッシュアウト期間)の診断(重複を避けるため)、基準日から30日以内に異なる病原体による別の感染症の記録がある患者(同時感染の疑い)は除外した。
研究の限界:MDVに登録された病院のみに基づいており、病院間のデータ連携は行われていないこと、検査実施の徹底度はRSウイルス検査とインフルエンザ検査で異なる可能性があり年齢によっても異なる可能性があったこと、MDVにはインフルエンザワクチンや抗ウイルス薬の使用に関する情報が含まれていなかったこと、季節性の地域差が検討できなかったこと、他のデータベース研究と同様にICD-10コードなどによる分類が必ずしも実際の診断や処置を反映しているとは限らないこと。

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