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再発・転移性の乳がん患者さん向け情報誌

再発・転移性の乳がん患者さん向け情報誌:
ひとりじゃないよ -ABCの輪-

進行乳がん・転移性乳がんを意味するABC(Advanced Breast Cancer)。
ABCは「The pink elephant in the room」(その場にいる人が皆認識しているにもかかわらず、あえて触れることを避けているタブーな話題)という英語のたとえで象徴されることがあります。
本冊子では乳がんのシンボルカラーであるピンクと、ABCのシンボルカラーで希望をあらわすグリーンをメインカラーに、表紙のピンクのぞうに「ABCを大切な問題ととらえて見て見ぬふりをしない」という思いを込めています。


本冊子はVol.1~Vol.3まで、作成されています。
患者さんの心や体調のご理解、本音が聞きたいときなど、コミュニケーションの補助ツールとしてもご活用ください。
【Vol.1】乳がんの再発・転移の診断直後から、初めの薬物療法を受ける方向け
【Vol.2】これまでの治療と異なる提案を受けた方向け
【Vol.3】積極的な治療という選択肢がなくなってきた乳がん患者さん向け
※Vol.3については、医療従事者様向けのアプローチガイドもダウンロードが可能です。


Vol.1
監修:福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授
佐治 重衡 先生
乳がんの再発・転移の診断直後から、初めの薬物療法を受ける患者さん向けの冊子です。「再発・転移」とお聞きになった際に、気持ちのことやカラダのこと、医療者とのコミュニケーションについてなど、不安に思われる方がいらっしゃるかもしれません。そんな同じ不安を抱えながらも乗り越えてきたがんサバイバーの皆さんの協力により作成された冊子です。治療と向き合っていく患者さんやそのご家族、ケアギバーの方々の一助になることを願っております。

Vol.2
監修:社会医療法人 博愛会 相良病院 院長
大野 真司 先生
これまでの治療と異なる提案を受けた方に向けた冊子です。再発の診断を受けたばかりのころとは違った感情や不安を抱えていらっしゃるかもしれません。この冊子は同じような体験をされた方々の協力により作成されました。患者さんが納得できる治療方法や生活を選択する過程で、支えとなり、日々のよき標(しるべ)となりますよう願っております。

Vol.3
監修:国立国際医療研究センター病院 乳腺・腫瘍内科診療科長
清水 千佳子 先生
積極的な治療という選択肢がなくなってきた乳がん患者さんの心に寄り添うための冊子です。これからの日々をどのように充たしたら良いか、自分らしい生き方を考え、選択肢を増やすヒントになればと思い作成されました。患者さんから相談を受けた時、患者さんとの雑談時に元気がない、声色に変化があったとき、患者さんがいつもと違うことを話したがったとき・・・などにお渡ししてみてください。

医療関係者様向けアプローチガイド
Vol.3の冊子を医療関係者の皆さまから患者さんにお渡しする前にご一読いただきたいアプローチガイドです。
患者さんへのお渡しのタイミングやアプローチ方法について記載しています。