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神経刺激パターンの方法と特徴

TOFウォッチ®マスターマニュアル

監修:日本大学医学部麻酔科学系麻酔科学分野 主任教授 鈴木 孝浩 先生

神経刺激パターンとその特徴

現在、臨床においては、末梢神経への電気刺激に対する筋肉の反応を加速度計で計測するTOFウォッチ®のような加速度感知式モニター(AMG)が、測定準備の簡便さなどから広く用いられている。
神経刺激のパターンには、単一刺激、四連(TOF)刺激、ポスト・テタニック・カウント(PTC)、ダブルバースト刺激(DBS)があり、筋弛緩状態の程度によって使い分けることで、より的確な評価を行うことができる。また、筋弛緩モニターは1つの運動神経を刺激し、その支配筋のすべての筋線維が収縮反応を起こし、最大筋収縮力を出している状態で評価するのが原則となっている。このときの電気刺激値(mA)以上の刺激を最大上刺激という。

神経刺激パターンの方法と特徴6,7)

神経刺激パターンの方法と特徴6,7)

6) 上田直行, 他.Lisa 2005; 12(7): 646-650.
7) 仁田原慶一, 他.麻酔 2008; 57(7): 824-830.