アデムパス®錠の特徴
アデムパス®錠の特徴
- 世界で初めて慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)※、肺動脈性肺高血圧症(PAH)※の2つの適応を取得した肺血管拡張薬です。
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤であり、NO-sGC-cGMP経路において、NO非依存的にsGCを直接刺激する作用とNOのsGCへの感受性を高める作用の2つの機序を介してcGMPの産生を促進し、肺動脈を拡張させます。
NO:一酸化窒素
cGMP:環状グアノシン一リン酸
作用機序はこちら> - CTEPH患者を対象とした国際共同第Ⅲ相臨床試験(CHEST-1)において、プラセボと比較し、6分間歩行距離、肺血管抵抗及び平均肺動脈圧を有意に改善しました。CHEST-1において16週間の投与を終了した患者を対象とした長期継続投与試験(CHEST-2)では、安全性と有効性が検討されました。
臨床成績(CTEPH)はこちら> - PAH患者(PAH既治療例を含む)を対象とした国際共同第Ⅲ相臨床試験(PATENT-1)において、プラセボと比較し、6分間歩行距離、肺血管抵抗及び平均肺動脈圧を有意に改善しました。 PATENT-1において12週間の投与を終了した患者を対象とした長期継続投与試験(PATENT-2)では、安全性と有効性が検討されました。
臨床成績(PAH)はこちら> - 漸増法を用いる薬剤投与法により、患者さんごとの至適投与量の設定が可能です。
効能又は効果、用法及び用量はこちら> - 重大な副作用として、喀血(0.2%)、肺出血(頻度不明)があらわれることがあります。主な副作用(発現頻度10%以上)は、頭痛、浮動性めまい、消化不良でした。
詳細については、電子添文の副作用及び臨床成績の安全性の結果をご参照ください。
臨床成績(CTEPH)はこちら>
臨床成績(PAH)はこちら>
※アデムパス®錠の効能又は効果は「外科的治療不適応又は外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症」、「肺動脈性肺高血圧症」です。
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