診療ガイドライン紹介 子宮頸がん

日経メディカルOnline『疾患解説 for GP』より転載
監修・青木大輔(慶應義塾大学医学部産婦人科学教室教授)

アブストラクト

  • いわゆる子宮癌には子宮頸癌と子宮体癌の2種類があり、両者を区別して考えることが重要である。
  • 手術、放射線治療、化学療法を駆使することにより治療を行う。ほかの癌に比べ治癒率は高いが、生殖機能を失うリスクのある疾患である。
  • 進行すると膀胱や直腸などの骨盤内臓器が破壊され、尿や便の漏れを来しやすく、QOLが損なわれる。
  • 子宮頸癌の原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンが実用化している。

子宮は、子宮の出入り口に相当する部位で腟に面する「子宮頸部」と骨盤内に突出し、妊娠すると胎児が発育する「子宮体部」に分けることができる。子宮頸部に発生する癌を子宮頸癌といい、子宮体部に発生する癌を子宮体癌という。

子宮頸癌の発生には、その大部分にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与していることから、その1次予防対策としておもに思春期の女性を対象にHPVワクチンの接種が行われている。

子宮体癌は、子宮内膜から発生する癌で、子宮内膜の性質を残す子宮内膜(腺)癌が全体の85%を占める。

子宮頸癌と子宮体癌は発生の原理も治療法も異なっている。

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