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国際共同第Ⅱ相試験:MK-3475A-F11試験

国際共同第Ⅱ相試験<MK-3475A-F11試験>

1)承認時評価資料:国際共同第Ⅱ相試験(MK-3475A-F11試験)
2)Casarini IA et al. JCO Oncol Pract 2026 Online ahead of print
3)Casarini IA et al. JCO Oncol Pract 2026 Online ahead of print Data Supplement
本試験は、MSD社の資金提供により行われた。著者のなかにMSD社より顧問料などを受領している者が含まれる。

試験概要

【目的】

切除後のⅡB期、ⅡC期又はⅢ期の悪性黒色腫患者、切除後の再発リスクがintermediate-highリスク又はhighリスクの腎細胞癌患者並びに新たに診断された未治療のⅣ期の非小細胞肺癌患者(PD-L1 TPS≧50%)を対象に、キイジェクト®配合皮下注又はペムブロリズマブ点滴静注製剤を投与し、ペムブロリズマブ点滴静注製剤よりもキイジェクト®配合皮下注を好む患者の割合を評価することを目的とした。

【デザイン】

国際共同無作為化クロスオーバー非盲検多施設共同第Ⅱ相試験(データカットオフ日:2025年4月9日)

【対象】

切除後のⅡB期、ⅡC期又はⅢ期の悪性黒色腫患者、切除後の再発リスクがintermediate-highリスク又はhighリスクの腎細胞癌患者並びに新たに診断された未治療のⅣ期の非小細胞肺癌患者(PD-L1 TPS≧50%)147例(日本人7例を含む)

【方法】

A群(キイジェクト®配合皮下注[Q3W、3サイクル]後、ペムブロリズマブ点滴静注製剤[Q3W、3サイクル])又はB群(ペムブロリズマブ点滴静注製剤[Q3W、3サイクル]後、キイジェクト®配合皮下注[Q3W、3サイクル])に1:1の比で無作為に割り付けた。無作為割付けの層別因子は、ECOG PS(0、1)及び腫瘍の種類(悪性黒色腫、腎細胞癌、非小細胞肺癌)とした。両群における合計6サイクルの投与期間を、本試験のクロスオーバー期とした。
クロスオーバー期を完了した後、患者は継続期に移行し、いずれか好みの治験薬の投与を最大17サイクル(悪性黒色腫又は腎細胞癌の術後補助療法の場合)又は最大35サイクル(転移性非小細胞肺癌の治療の場合)継続可とした。

MK-3475A-F11試験デザイン

【評価項目】

主要評価項目:キイジェクト®配合皮下注に対する患者選好性(PPQ*1の質問1*2の回答に基づく)
副次評価項目:キイジェクト®配合皮下注に対する患者選好性の理由(PPQの質問3*3の回答に基づく)、皮下投与の患者満足度に関する質問票(TASQ*4 SC)及び点滴静注の患者満足度に関する質問票(TASQ IV)の患者回答、継続期のキイジェクト®配合皮下注に対する患者選択、有害事象、有害事象による治験薬等の投与中止など

【解析計画】

解析対象集団:主要評価項目である患者の選好性及び満足度の指標の解析対象集団はFAS集団*5とした。安全性の解析対象集団はAPaT集団*6とした。

主要評価項目及び副次評価項目の解析:キイジェクト®配合皮下注に対する患者選好性の評価では、PPR(PPQの質問1で、キイジェクト®配合皮下注の方が好みであると回答した患者の割合)の点推定値及びClopper-Pearsonによる二項分布に基づく正確な方法を用いた95%CIを示した。さらに、補足的な解析として、投与群ごとにPPRを記述的に要約した。患者選好性及び患者満足度は、記述的に要約した。

*1 PPQ:Patient Preference Questionnaire
患者選好を評価する質問票。早期乳癌において皮下注及び点滴静注の両方を経験した患者の意見をもとに開発された。本試験では、投与方法に対する参加者の選好及びその理由を評価するために用いられた。
*2 PPQ質問1
質問:「すべてのことを考慮した上で、どちらの投与方法が好みでしたか?」
回答の選択肢:ペムブロリズマブ点滴静注製剤、キイジェクト®配合皮下注、特に好みはない
*3 PPQ質問3
質問:「どちらかの投与方法を好まれる場合、それを好む主な理由を2つ挙げるとしたら、それは何でしょうか?」
回答の選択肢:精神的な負担が少ない、病院にいる時間が短い、注射部位の痛みが少ない、投与中,より快適に感じる、回答者の自由記述欄
「その他の理由(具体的に記入してください)_ _ _ 」
*4 TASQ:Therapy Administration Satisfaction Questionnaire
投与の満足度について様々な側面から尋ねる12項目の質問票である。TASQでは、該当する投与方法への満足度(質問1)や、投与に関連する経験(痛み、腫れ、赤み、窮屈さなど)、利便性及び時間に関する質問(投与時間、「予定」することに伴う時間、医療従事者との時間)、好み、及び他の患者に経験した投与方法を勧めるかなどについて患者に質問する。この質問票には皮下投与版(TASQ SC)と静脈内投与版(TASQ IV)の2種類がある。
*5 最大の解析対象集団
*6 治験薬を1回以上投与されたすべての患者

患者背景(ITT集団)

●患者背景

MK-3475A-F11試験 患者背景

データカットオフ日:2025年4月9日

患者選好性等
キイジェクト®配合皮下注に対する患者選好性(PPQの質問1*1の回答に基づく)(FAS集団)(主要評価項目)[参考情報]

PPQの質問1では、キイジェクト®配合皮下注を好むとした患者が65.3%(95%CI: 55.9, 73.8)、ペムブロリズマブ点滴静注製剤を好むとした患者が32.2%、特に好みはないとした患者が2.5%でした。

●キイジェクト®配合皮下注投与に対する患者選好性(PPQの質問1の回答に基づく)

キイジェクト®配合皮下注投与に対する患者選好性(PPQの質問1の回答に基づく)

キイジェクト®配合皮下注に対する患者選好性の理由(PPQの質問3*2の回答に基づく)、TASQ SC及びTASQ IVの患者回答、継続期のキイジェクト®配合皮下注に対する患者選択(副次評価項目)[参考情報]

・PPQの質問3では、患者にその投与方法を好む主な理由を2つ挙げるよう質問しました。
キイジェクト®配合皮下注を好む主な理由(20%超)(n=77)は、「病院にいる時間が短い」(63.6%)、「投与中,より快適に感じる」(62.3%)、「注射部位の痛みが少ない」(37.7%)及び「精神的な負担が少ない」(20.8%)でした。
ペムブロリズマブ点滴静注製剤を好む主な理由(20%超)(n=38)は、「投与中,より快適に感じる」(76.3%)、「精神的な負担が少ない」(50.0%)及び「注射部位の痛みが少ない」(34.2%)でした。
・TASQ SC又はTASQ IVの質問1*3に対する患者の回答(n=118)は、キイジェクト®配合皮下注に「大変満足」が64%、「満足」が25%、「どちらでもない」が6%、「不満」が4%、不明が1%、ペムブロリズマブ点滴静注製剤に「大変満足」が54%、「満足」が31%、「どちらでもない」が11%、「不満」が2%、不明が2%でした。
・継続期のキイジェクト®配合皮下注に対する患者選択の質問(n=122)では、キイジェクト®配合皮下注を選択した患者は68.0%、ペムブロリズマブ点滴静注製剤を選択した患者は32.0%でした。PPQの質問1で「特に好みはない」を選択した3例(2.5%)のうち、継続期では、2例はキイジェクト®配合皮下注を選択し、1例はペムブロリズマブ点滴静注製剤を選択しました。

データカットオフ日:2025年4月9日

*1 PPQ質問1
質問:「すべてのことを考慮した上で、どちらの投与方法が好みでしたか?」
回答の選択肢:ペムブロリズマブ点滴静注製剤、キイジェクト®配合皮下注、特に好みはない
*2 PPQ質問3
質問:「どちらかの投与方法を好まれる場合、それを好む主な理由を2つ挙げるとしたら、それは何でしょうか?」
回答の選択肢:精神的な負担が少ない、病院にいる時間が短い、注射部位の痛みが少ない、投与中,より快適に感じる、回答者の自由記述欄
「その他の理由(具体的に記入してください)_ _ _ 」
*3 TASQ(SC/IV)質問1
質問:ペムブロリズマブ点滴静注製剤/キイジェクト®配合皮下注について、どの程度満足又は不満でしたか?
回答の選択肢:大変満足、満足、どちらでもない、不満

安全性(APaT集団)

※副次評価項目は有害事象及び有害事象による治験薬等の投与中止

●A群(71例)

F11試験 安全性 A群

●B群(76例)

F11試験 安全性 B群

MedDRA/J v27.1
データカットオフ日:2025年4月9日
A群(キイジェクト®配合皮下注[Q3W、3サイクル]後、ペムブロリズマブ点滴静注製剤[Q3W、3サイクル])
B群(ペムブロリズマブ点滴静注製剤[Q3W、3サイクル]後、キイジェクト®配合皮下注[Q3W、3サイクル])

●副作用(いずれかの投与群で発現率≧5%)(治療期全体)

副作用(いずれかの投与群で発現率≧5%)(治療期全体)

MedDRA/J v27.1、GradeはCTCAE v5.0
データカットオフ日:2025年4月9日
A群:キイジェクト®配合皮下注[Q3W、3サイクル]後、ペムブロリズマブ点滴静注製剤[Q3W、3サイクル]
B群:ペムブロリズマブ点滴静注製剤[Q3W、3サイクル]後、キイジェクト®配合皮下注[Q3W、3サイクル]

免疫関連など特に注目すべき有害事象

免疫関連など特に注目すべき有害事象はA群で22例(31.0%)、B群で30例(39.5%)に認められました。

●免疫関連など特に注目すべき有害事象(いずれかの投与群で発現率>0%)(治療期全体)

免疫関連など特に注目すべき有害事象(いずれかの投与群で発現率>0%)(治療期全体)

MedDRA/J v27.1、GradeはCTCAE v5.0
データカットオフ日:2025年4月9日
A群:キイジェクト®配合皮下注[Q3W、3サイクル]後、ペムブロリズマブ点滴静注製剤[Q3W、3サイクル]
B群:ペムブロリズマブ点滴静注製剤[Q3W、3サイクル]後、キイジェクト®配合皮下注[Q3W、3サイクル]