
平日と休日で睡眠リズムに乱れ
近年、「社会的時差ボケ(ソーシャル・ジェットラグ、Social Jetlag)」という言葉が注目されています。平日は寝不足を我慢し決まった時間に起床して学校や会社に行くが、休日になると睡眠不足解消のために「寝溜め」をしてしまう。このような原因で睡眠リズムが乱れると、体調不良やさまざまな疾患リスクが高まることが指摘されているのです。
糖尿病やうつ病、月経不順リスクも
睡眠リズムの乱れは、海外旅行で生じる時差ボケ状態を引き起こします。このことから「社会的時差ボケ」と呼ぶようですが、日付変更線をまたいで生じる時差ボケと同じく、社会的時差ボケもまた約24時間周期で刻まれる体内時計を狂わせ、翌週の眠気や疲労を増強してしまいます1)。さらに深刻化すると、生体機能にも悪影響を及ぼしかねません。具体的には肥満や糖尿病2)3)、抑うつ症状やうつ病4)5)などのリスクを高めてしまいます。女性の場合、月経不順6)などのリスクも報告されています。
予防・改善に3つの方法
では、睡眠リズムの乱れを予防または改善するには、どのように患者さんに伝えればよいのでしょうか。
ここでは一般的な3つの方法を紹介します。

いずれの方法でも、平日か休日かにかかわらず、起床後はすぐに日光を浴びて体内時計をリセットすることも効果的といわれています。
<参考文献>
- Taylor A, et al. Sleep Biol Rhythms 2008; 6: 172-179.
- Seimon RV, et al. Int J Obes 2015; 39: 849-857.
- Koopman Anitra DM, J Biol Rhythms 2017; 32: 359-368.
- Levandovski R, et al. Chronobiol Int 2011; 28: 771-778.
- Borisenkov MF, et al. J Sleep Res 2015; 24: 288-295.
- Labyak S, et al. Health Care Women Int 2002; 23: 703-714.