1分で読める睡眠豆知識 ~体温の変化と眠気~
暖かい環境で眠くなる?
こたつの中にいるときや寒い時期に暖かい場所に入ったときなど、体が温まった際に眠くなってしまった経験はありませんか。
意外かもしれませんが、実は人が眠くなるのは「深部体温」と呼ばれる身体の内部の温度が低下することも関係していると言われています。
体温調節のメカニズム
人は、高温のサウナに入っても体温が急上昇したりはせず、外気温の影響を受けにくい「恒温動物」です。
これは体を安定した状態に保とうとする「ホメオスタシス(生体の恒常性)」という機能が備わっているためで、これにより体温をコントロールすることが可能となっています1)。
しかし、人は恒温動物とはいえ、概日リズムにより日中の体温は比較的高く保たれ、夜になるにつれ低下するという多少の日内変動があることが知られています1)。
この日内変動でキーワードとなるのが「深部体温」と「皮膚温度」です。
深部体温と皮膚温度の関係
深部体温は、皮膚温度が低いときは高くなり、皮膚温度が高いときに低くなります。
就寝時に入眠を促すためには、皮膚温度を上げ、深部体温を下げることがポイントとなります1)。この深部体温を下げる工夫をした入浴法をご紹介します。
<深部体温を下げるためのおすすめの入浴法1)>
- 眠りたい時間の90分程前に40℃のお風呂に15分入る
- シャワーを浴びるより足湯につかる
1日の終わりにぜひお試しください。
- 西野精治.スタンフォード大学教授が教える熟睡の習慣, PHP新書, 2019.