男女のHPV関連がんと関連疾患
男女のHPV関連がんと関連疾患
ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)とHPV関連がん・関連疾患
●HPVの生涯感染率
HPVは男女ともに感染し、肛門がんや子宮頸がん、尖圭コンジローマなどのHPV関連がんや疾患に関係します。
図1:少なくとも1人の異性パートナーがいる人のHPVの生涯感染率(推定値)【海外データ】

Chesson HW et al. Sex Transm Dis. 2014; 41: 660-664.
●シルガード®9に含まれるHPV型が原因となるHPV関連がん・関連疾患
シルガード®9に含まれる9つのHPV型は以下のHPV関連がんや疾患の原因となり、男女ともに関係があります。HPVのほとんどは自然に排除されますが、HPVの感染が持続した場合は、HPV関連がん・疾患を引き起こす可能性があります1、2)。
図2:シルガード®9に含まれるHPV型が原因となるHPV関連がん・関連疾患

1)日本婦人科腫瘍学会 編: 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン 2023年 第3版 金原出版株式会社 14-20.
2)WHO: Human papillomavirus and cancer
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/human-papilloma-virus-and-cancer(Accessed Jun. 25, 2025)
3)Bzhalava D et al. Virology. 2015; 476: 341-344.
4)日本産科婦人科学会. 日本産婦人科医会 編集・監修. 産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編. 2023: 44-46.
5)WHO IARC Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humans Volume 90. Human Papillomaviruses. 2007
https://publications.iarc.fr/108(Accessed Jun. 10, 2025)
●HPV関連がん・関連疾患におけるシルガード®9に含まれるHPV型が関与する割合
シルガード®9に含まれる9つのHPV型は以下のHPV関連がん、尖圭コンジローマから検出されました1-3)。
図3:HPV関連がん・関連疾患におけるシルガード®9に含まれるHPV型が関与する割合【国内/海外データ】

1)Serrano B, et al. Eur J Cancer. 2015; 51(13): 1732-1741.
2)Sakamoto J et al. Papillomavirus Res. 2018; 6: 46-51.
3)厚生労働科学研究費補助金研究 「尖圭コンジローマにおけるHPV-DNA検出による実態把握」 小野寺昭一 2011
4. 効能又は効果
ヒトパピローマウイルス6、11、16、18、31、33、45、52及び58型の感染に起因する以下の疾患の予防
○ 子宮頸癌(扁平上皮癌及び腺癌)及びその前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)1、2及び3並びに上皮内腺癌(AIS))
○ 外陰上皮内腫瘍(VIN)1、2及び3並びに腟上皮内腫瘍(VaIN)1、2及び3
○ 肛門癌(扁平上皮癌)及びその前駆病変(肛門上皮内腫瘍(AIN)1、2及び3)
○ 尖圭コンジローマ
海外におけるHPVワクチンの接種状況
●HPVワクチンの公費助成を行っている国と地域
海外では男女ともにHPVワクチンの公費助成が進んでいます。
図4:HPVワクチンの公費助成プログラム導入(2025年6月現在)

WHO: HPV Dashboard
https://www.who.int/teams/immunization-vaccines-and-biologicals/diseases/human-papillomavirus-vaccines-(HPV)/hpv-clearing-house/hpv-dashboard(Accessed Jun. 10, 2025)
●各国の15歳時点におけるHPVワクチン初回接種率
一部の先進国では男女ともに75%以上の初回接種率を達成しています。
図5:各国の15歳時点のHPVワクチン初回接種率(2023年)【海外データ】

WHO: Human papillomavirus(HPV) vaccination coverage より作成
https://immunizationdata.who.int/global/wiise-detail-page/human-papillomavirus-(hpv)-vaccination-coverage(Accessed Jun. 10, 2025)