安全性

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黄色ブドウ球菌による菌血症及び感染性心内膜炎患者に対するキュビシン®長期投与時の腎機能への影響(成人:外国人データ)

一部国内の承認された菌種と異なる菌種が含まれています。

黄色ブドウ球菌による菌血症及び感染性心内膜炎における血清クレアチニン濃度

【対象】21歳以上の黄色ブドウ球菌による菌血症及び感染性心内膜炎患者[キュビシン®単独群(120例)、バンコマイシン/低用量ゲンタマイシン併用群(53例)、抗ブドウ球菌ペニシリン/低用量ゲンタマイシン併用群(63例)]
【方法】  多施設共同、無作為化、実薬対照試験。安全性に関する前向きコホート研究。対象をキュビシン®単独群、バンコマイシン/低用量ゲンタマイシン併用群又は抗ブドウ球菌ペニシリン/低用量ゲンタマイシン併用群の3群に無作為に割り付け、投与1、4、7、14、21、28日目に血清クレアチニン濃度を測定した。キュビシン®及びバンコマイシンは1g(もしくは調整した用量)を12時間間隔、抗ブドウ球菌ぺニシリン(nafcillin、オキサシリン及びフルクロキサシリン:国内販売中止)は2gを4時間間隔で投与した。なお、キュビシン®単独群の左心系感染性心内膜炎及び対照の併用群では、最初の4日間は低用量のゲンタマイシン1mg/kg(もしくは調整した用量)を8時間間隔で投与した。

*国内未承認

Cosgrove SE, et al., Clin Infect Dis. 2009; 48(6): 713-721. より改変
[利益相反:キュビスト社(現MSD社)が本研究に資金提供。Cosgrove、Fowler、Levine、Rupp、Chambers、KarchmerはMSD社から研究助成金を受領。Cosgrove、Fowler、Campion、Corey、Levine、Rupp、Chambers、Karchmer、BoucherはMSD社からコンサルタント料、講師料又は講演料を受領。ViglianiはMSD社の社員。]

キュビシン®の4. 効能又は効果
〈適応菌種〉ダプトマイシンに感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
〈適応症〉敗血症、感染性心内膜炎、深在性皮膚感染症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染

※感染性心内膜炎は、小児では適応外

キュビシン®の5. 効能又は効果に関連する注意(抜粋)
〈感染性心内膜炎〉
5.3 右心系感染性心内膜炎にのみ使用すること。左心系感染性心内膜炎に対して、国内での使用経験はなく、海外でも有効性は認められていない。

キュビシン®の7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
7.1 ダプトマイシンは主に腎臓で排泄されるため、血液透析又は連続携行式腹膜透析(CAPD)を受けている患者を含む腎機能障害の成人患者では、下表を目安に本剤の投与間隔を調節すること。 小児の腎機能障害患者に対する検討は行われていない。[9.2.1、9.2.2、16.6.1 参照]

キュビシン®の9. 特定の背景を有する患者に関する注意(抜粋)
9.2 腎機能障害患者
〈 CLcr30mL/min未満の成人患者(血液透析又はCAPDを受けている患者を含む)〉

9.2.1 本剤の投与間隔を調節すること。投与間隔を調節する必要があるため、腎機能を頻回にモニタリングすること。CK値を投与期間中は通常(週1回以上)よりも更に頻回にモニタリングすること。[7.1、8.2、16.6.1 参照]
〈 CLcr30mL/min以上の成人患者〉
9.2.2 腎機能を頻回にモニタリングすること。CK値を投与期間中は通常(週1回以上)よりも更に頻回にモニタリングすること。[7.1、8.2、16.6.1 参照]

<成人>国内第Ⅲ相試験でのキュビシン®の副作用(敗血症及び右心系感染性心内膜炎、皮膚・軟部組織感染症)

1)臨床症状の副作用
敗血症及び右心系感染性心内膜炎患者における臨床症状の副作用は、キュビシン®群11例中2例[湿疹、薬疹、下痢が各1例(各9.1%)](18.2%)に認められました。
皮膚・軟部組織感染症患者における臨床症状の副作用は、キュビシン®群88例中9例(10.2%)、バンコマイシン群22例中4例(18.2%)に認められ、主な副作用(発現率2%以上)は、キュビシン®群で発熱(2例、2.3%)、バンコマイシン群でそう痒症、レッドマン症候群、発熱、熱感、耳不快感(各1例、各4.5%)でした。
臨床症状の重篤な副作用は、皮膚・軟部組織感染症患者におけるキュビシン®群でアナフィラキシーショックが1例(1.1%)に認められ、皮膚・軟部組織感染症患者におけるバンコマイシン群、敗血症及び右心系感染性心内膜炎患者におけるキュビシン®群では認められませんでした。臨床症状の副作用による死亡例は、いずれの群においても認められませんでした。
投与中止に至った臨床症状の副作用は、皮膚・軟部組織感染症患者におけるキュビシン®群でアナフィラキシーショックが1例(1.1%)に認められ、皮膚・軟部組織感染症患者におけるバンコマイシン群、敗血症及び右心系感染性心内膜炎患者におけるキュビシン®群では認められませんでした。

臨床症状の副作用の概要(安全性解析対象例)

2)臨床検査値の副作用
敗血症及び右心系感染性心内膜炎患者における臨床検査値の副作用は、キュビシン®群11例中3例[アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加、血小板数減少、好酸球数増加が各1例(各9.1%)](27.3%)に認められました。
皮膚・軟部組織感染症患者における臨床検査値の副作用は、キュビシン®群88例中13例(14.8%)、バンコマイシン群22例中4例(18.2%)に認められ、主な副作用(発現率2%以上)は、キュビシン®群でアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加(各6例、各6.8%)、血中アルカリホスファターゼ増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加(各2例、各2.3%)、バンコマイシン群でアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加(各2例、各9.1%)、血小板数減少、血中クレアチニン増加、白血球数減少(各1例、各4.5%)でした。
臨床検査値の重篤な副作用及び副作用による死亡例は、いずれの群においても認められませんでした。
投与中止に至った臨床検査値の副作用は、皮膚・軟部組織感染症患者におけるキュビシン®群で2例[アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加及びアラニン・アミノトランスフェラーゼ増加が各2件](2.3%)、バンコマイシン群で2例[白血球数減少及び血小板数減少、血中クレアチニン増加が各1件](9.1%)に認められ、敗血症及び右心系感染性心内膜炎患者におけるキュビシン®群では認められませんでした。

臨床検査値の副作用の概要(安全性解析対象例)

承認時評価資料:成人を対象とした国内第Ⅲ相試験(002試験)

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