エアウィン®の特徴
エアウィン®の特徴
- エアウィン®はPAHの本態*を標的とする、世界初で唯一**のアクチビンシグナル伝達阻害剤(ASI)です。
*「肺血管平滑筋細胞の異常増殖」を要因として生じる肺血管リモデリング1,2)
**2025年6月現在
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エアウィン®は肺血管拡張とは異なる経路であるアクチビンシグナル伝達を阻害し、細胞増殖促進性と抑制性のシグナル伝達バランスの不均衡を改善することで、肺血管平滑筋細胞の増殖を抑制します。
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非臨床試験において、ソタテルセプトアナログの投与により肺血管リモデリングの抑制および改善が認められました(ラット)。
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エアウィン®は肺血管拡張薬によるバックグラウンド治療を受けているWHO機能分類Ⅱ度又はⅢ度のPAHを対象とした海外第Ⅲ相試験にて、プラセボ群と比較して以下の結果を示しました。
- 【主要評価項目】24週時の6分間歩行距離のベースラインからの変化量におけるエアウィン®群とプラセボ群の群間差の中央値(Hodges-Lehmann法による位置パラメータのシフト)は40.8mで、有意な改善を示しました(p<0.001、aligned rank stratified Wilcoxon test、検証的解析結果)。
- 【副次評価項目】死亡または最初の臨床的悪化のリスクが84%低下し、有意差が認められました[ハザード比(95%CI):0.163(0.076, 0.347)、p<0.001、Cox比例ハザードモデル]。
- 【副次評価項目】24週時のWHO機能分類がベースラインから改善した患者割合は、エアウィン®群29.4%(48/163例)、プラセボ群13.8%(22/159例)で、有意に高値でした(p<0.001、層別Cochran-Mantel-Haenszel法、検証的解析結果)
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【探索的評価項目】24週時の平均肺動脈圧(mPAP)のベースラインからの変化量は、エアウィン®群が-13.6mmHg、プラセボ群が+0.3mmHgでした。
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主な副作用は、頭痛、鼻出血、下痢、毛細血管拡張症、注射部位疼痛でした。
重大な副作用として、出血、血小板減少症、血小板数減少、ヘモグロビン増加、赤血球増加症、ヘマトクリット増加が報告されています。電子添文における副作用及び各臨床成績の安全性をご参照ください。
References
1)中村一文他. 日本薬理学雑誌. 2014; 143(4): 173-177.
2)松原広己. 日本内科学会雑誌. 2021; 110(9): 1951-1957.