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製品特性

悪性胸膜中皮腫:製品特性

*切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫

  1. キイトルーダ®は、免疫チェックポイント(PD-1経路)を阻害し抗腫瘍効果を示すと考えられます。

    キイトルーダ®は免疫チェックポイント分子であるPD-1に対するヒト化抗ヒトPD-1モノクローナル抗体であり、PD-1とPD-L1及びPD-L2の結合を阻害し、T細胞の抗腫瘍免疫を再活性化することにより、抗腫瘍効果を示すと考えられます。

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  1. 化学療法歴のない切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫患者において、キイトルーダ®+化学療法群*1は化学療法群*2に対し、全生存期間(OS)及び無増悪生存期間(PFS)を有意に延長し、奏効率(ORR)を有意に改善しました(検証的解析結果)。

    ●全生存期間(OS)
    キイトルーダ®+化学療法群の化学療法群に対するOSのハザード比は0.79(95%CI: 0.64, 0.98、p=0.0162、層別ログランク検定[片側]、有意水準α=0.0204; 検証的解析結果)でした。[海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(KEYNOTE-483試験)]

    ●無増悪生存期間(PFS)
    キイトルーダ®+化学療法群の化学療法群に対するPFSのハザード比は0.80(95%CI: 0.65, 0.99、p=0.0194、層別ログランク検定[片側]、有意水準α=0.0227; 検証的解析結果)でした。[海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(KEYNOTE-483試験)]

    ●奏効率(ORR)
    キイトルーダ®+化学療法群のORRは52.3%(95%CI: 45.5, 59.0)、化学療法群では28.9%(95%CI: 23.0, 35.4)(群間差: 23.5%、95%CI: 14.6, 32.0、p<0.00001、層別Miettinen and Nurminen法[片側]、有意水準α=0.0075; 検証的解析結果)でした。[海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(KEYNOTE-483試験)]

*1 キイトルーダ®、シスプラチン(又はカルボプラチン)及びペメトレキセド併用群
*2 シスプラチン(又はカルボプラチン)及びペメトレキセド併用群

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  1. 化学療法歴のない切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫の日本人患者において、キイトルーダ®+化学療法*1の忍容性、安全性及び有効性が検討されました。

    ●用量制限毒性(DLT)
    キイトルーダ®+化学療法を投与した18例中2例(11.1%)に1件以上のDLTが認められました。[国内第Ⅰb相試験(KEYNOTE-A17試験)]

    ●奏効率(ORR)/病勢コントロール率(DCR)
    ORRは73.7%(95%CI: 48.8, 90.9)、DCRは94.7%(95%CI: 74.0, 99.9)でした。[国内第Ⅰb相試験(KEYNOTE-A17試験)]

    ●奏効期間(DOR)
    DOR中央値は16.8ヵ月(範囲: 3.0, 26.3+)でした。[国内第Ⅰb相試験(KEYNOTE-A17試験)]

*1 キイトルーダ®、シスプラチン及びペメトレキセド併用

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  1. キイトルーダ®は、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注します。

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  1. 安全性

    重大な副作用
    重大な副作用として、間質性肺疾患、大腸炎・小腸炎・重度の下痢、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)・多形紅斑、類天疱瘡、神経障害、劇症肝炎・肝不全・肝機能障害・肝炎・硬化性胆管炎、甲状腺機能障害、下垂体機能障害、副腎機能障害、1型糖尿病、腎障害、膵炎・膵外分泌機能不全、筋炎・横紋筋融解症、重症筋無力症、心筋炎、脳炎・髄膜炎・脊髄炎、重篤な血液障害、重度の胃炎、ぶどう膜炎、血球貪食症候群、結核、Infusion reactionが報告されています。

    主な副作用
    主な副作用として、好中球減少、貧血、血小板減少、白血球減少、悪心、下痢、嘔吐、疲労、無力症、食欲減退、そう痒症、発疹、脱毛症等が報告されています。

    詳細につきましては電子添文の副作用及び臨床成績の安全性の結果をご参照ください。

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4. 効能又は効果(抜粋) 切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫

5. 効能又は効果に関連する注意(抜粋)
〈切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫〉
5.36
本剤の手術の補助療法における有効性及び安全性は確立していない。

6. 用法及び用量(抜粋)
〈切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫〉
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。

7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
〈切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫〉
7.13 併用する他の抗悪性腫瘍剤は「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し選択すること。[17.1.38、17.1.39参照]
7.14 カルボプラチン及びペメトレキセドナトリウムと併用する場合、通常、成人には、3週間間隔で、カルボプラチンは1回AUC5~6mg・min/mL相当量を30分以上かけて点滴静注し、ペメトレキセドナトリウムは1回500mg/m2を10分間かけて点滴静注すること。なお、患者の状態により適宜減量すること。

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