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高齢者の睡眠

高齢者の睡眠時間は短い

睡眠時間は歳を取るにつれて短くなると言われています。高齢者では体内時計が前倒しとなり早寝早起きになります。さらに深いノンレム睡眠が減り、浅いノンレム睡眠が増えることで、ちょっとした物音や尿意などで夜中に何度も目が覚めてしまいがちになります1)

若年者と高齢者の睡眠の比較

厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット/高齢者の睡眠より

また、このように中途覚醒や早朝覚醒が増えてしまうため、実際には眠れる時間は短くなります。

年代ごとの睡眠時間

厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット/高齢者の睡眠より

一方で、若年者に比べ高齢者の方が眠れぬまま寝床にいる時間が長いことが知られており、結果として満足度の低い睡眠となってしまいます。

年代ごとの入床・起床時刻

厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット/高齢者の睡眠より

そのため眠れる時間と眠りたい時間が合わなくなってきます。また睡眠時無呼吸症候群などの治療が必要な睡眠を妨げる病気が隠れていることも、高齢者では特に多くなります1)

快眠と生活習慣

快眠の維持のためには、朝日を浴びて体内時計のズレをリセットしたり、夜間の睡眠のために昼寝を避けるか時間を制限するよう勧めてみてはいかがでしょうか。就寝3時間前の適度な運動が効果的と言われています2)。また眠気が出たら床に就き、朝方に目が覚めて二度寝ができないようなら、床から出て朝の時間を有意義に使ってみるのも良いと言われています。

快眠を得るためには、規則正しい生活リズムをとるようにすることは勿論ですが、その他の様々な睡眠の妨げとなる原因をなくすことも重要となるようです。

  1. 厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイト/e-ヘルスネット/高齢者の睡眠
    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-004.html
  2. 厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイト/e-ヘルスネット/快眠と生活習慣
    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-004.html