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海外のお昼寝事情 スペイン編

海外のお昼寝事情「スペイン編」

シエスタ」という言葉を耳にしたことはありませんか。「シエスタ」という言葉を聞いたことがある方の中には、「シエスタ=昼寝」と思われている方も多いのではないでしょうか。シエスタとは「長い昼休憩」のことを指し、眠らなくても「シエスタ」といいます。

「シエスタ」はスペイン発祥の習慣であり、発祥した理由はいくつかあります。
一つ目に、スペインの夏季は暑いことが有名であり、6月~8月は気温が40℃前後になることもあります。この時間に屋外での活動は効率が良くないと考えられており、休憩をとるようになったといわれています。
二つ目に、食習慣の違いで、昼食を14時頃に食べたり、家族そろって食べる習慣があるといわれています。

昼寝をすることによる影響

ランチをたくさん食べた後に眠くなってしまったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、職場などではなかなか昼寝を取り入れることは難しいと感じる方も多いのが現実ではないでしょうか。

実際、ベッドで横になって昼寝をすることと、昼寝用の椅子で昼寝をした場合に睡眠の質やパフォーマンス、眠気への影響を検討した結果をご紹介します。
椅子とベッドでの昼寝を比較した場合、椅子での短時間の昼寝はベッドと比べて深い睡眠にはなりにくい傾向がみられ、椅子とベッドはほぼ同様の眠気の軽減効果も認められたという結果が報告されました1)

イラスト

スペインにはパエリアやタパスといった美味しい料理がたくさんあります。ランチで少し食べ過ぎてしまい、日中、眠気を感じてしまった場合は、短時間の椅子での昼寝をして気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

  1. 小山秀紀 ほか. 労働科学 2019; 95(2); 56-67.