ゼチーア®の脂質低下効果

RESEARCH試験



【目的】
高強度スタチンの初回用量でLDLコレステロール(LDL-C)の管理目標値を達成していない2型糖尿病患者に対するエゼチミブとスタチン併用投与の血清LDL-C値への効果を、スタチン増量投与の効果と比較検討する。

【対象】
アトルバスタチン10mgまたはピタバスタチン1mg投与(投与1カ月以上)においてもLDL-C管理目標値未達成の2型糖尿病患者
●冠動脈疾患既往なし : LDL-C<120mg/dL
●冠動脈疾患既往あり : LDL-C<100mg/dL

冠動脈疾患既往なし : LDL-C<120mg/dL 冠動脈疾患既往あり : LDL-C<100mg/dL


文献より改変


【方法】
対象を、スタチンにエゼチミブ10mgを追加する群(エゼチミブ併用群)およびスタチンを倍量投与する群(スタチン増量群)に非盲検下でランダムに割り付けて12週間投与し、投与前後の血清脂質の変化を比較検討した。

【評価項目】
主要評価項目 : ベースラインから12週目のLDL-C変化率
副次評価項目 : LDL-C管理目標値達成率および脂質パラメータの変化率

【解析計画】
スタチン増量群を対照に、エゼチミブ併用群の主要評価項目、副次評価項目における優越性を検証した。
有意レベルは5%、検出力90%、フォローアップ率を80%と推定した。
Chi-square testとWilcoxon testを治療群間比較に用いた。

[利益相反]
Shiba、Yamazaki、Tanaka、KohroはMSD社から講師謝金を受領した。YamazakiはMSD社から研究サポートを、バイエル薬品社から謝礼を受領した。


エゼチミブのスタチンへの追加によりLDL-Cが約25%低下し、目標達成率は約90%であった

LDL-C変化率(主要評価項目)とLDL-C管理目標値達成率(副次評価項目)


文献より改変


(参考情報) 動脈硬化惹起性脂質と、non HDL-Cの変化率

動脈硬化惹起性脂質と、non HDL-Cの変化率


文献より改変


安全性

● 12週間の試験期間中、エゼチミブ併用群で3件の有害事象が報告された(感冒、肝細胞がん、湿疹が各1件)。
  いずれも脂質治療と関連している可能性があるとは考えられなかった。
● HbA1cは両群とも悪化を認めなかった。HOMA-IRは、治療群間で同程度であった。
● 肝機能の悪化はみられなかった。
● 筋関連の明らかな事象はいずれの群からも報告されなかった。エゼチミブ併用群ではCPKがわずかに上昇したが、
  正常範囲を逸脱するものではなかった。

結論

● 本試験は初回用量の高強度スタチンで治療してもLDL-C管理目標値に到達しない日本人2型糖尿病患者に対する
  エゼチミブ併用投与の効果について、スタチン増量投与と比較した初めての多施設前向きランダム化比較試験である。
● エゼチミブ併用群では、主要評価項目であるLDL-C変化率がスタチン増量群に比べて有意に大きかっただけでなく、
  副次評価項目であるLDL-C管理目標値達成率が有意に高く、動脈硬化惹起性の脂質(sd-LDL、RLP-C)
  プロファイルが有意に低下した。

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)(抜粋)(3)糖尿病患者[空腹時血糖の上昇が報告されている。(【臨床成績】「3.その他」(4)の項参照)]
2.重要な基本的注意(抜粋)(4)本剤とHMG-CoA還元酵素阻害剤を併用する場合、併用するHMG-CoA還元酵素阻害剤の添付文書を必ず参照し、【使用上の注意】の禁忌、慎重投与、重要な基本的注意、重大な副作用等の記載を確認すること。また、肝機能検査を、併用開始時及び併用するHMG-CoA還元酵素阻害剤の添付文書で推奨されている時期に実施すること

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