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教えて!てつこさ~ん スキンケア 子どもの体の洗い方

スキンケア 子どもの体の洗い方

企画・執筆・監修:浅野みどり先生(名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻・副専攻長包括ケアサイエンス領域看護科学 教授)
協力:市川昌代先生(トヨタ記念病院)、胡麻佳子先生(元 トヨタ記念病院)/作画:松永えりか

* にちにちこれこうじつ:どんな日でも毎日は新鮮で最高にいい日である。


Q. 年代別に皮膚症状の出やすい部位はどこですか?

A. 乳児期は、顔や首、頭にもよく現れ、ひどくなると胸や背中、手足に広がります。特に、口や目の周り、耳介が悪化しやすく、なかなか治らないことがあります。このようなときは、食事前に保湿剤を塗っておくと、皮膚が保護されてよだれや食べ物が直接刺激になることを防ぐことができます。食事が終わったら、口周りを清潔にして保湿しましょう。
幼児期・学童期は、首の周り、臀部、肘の内側や膝の裏に多く見られます。戸外遊び、砂遊びの後の手洗いとスキンケアが重要です。


解説

石鹸の泡立て方

皮膚の汚れ、黄色ブドウ球菌を洗い流すためには、石鹸を使用し洗い流すことが基本です。
固形、液体など形は問いませんので、よく泡立ち体に合うものを選びましょう。泡で出てるポンプ式の石鹸も便利ですが、少しコストが高いので、以下の1.~3.の方法もおすすめです。

1. 固形石鹸、液体石鹸を洗面器に少しのお湯を入れて、その中で泡立てます。「泡立てネット」を使うと早くきめ細かい泡を立てることができます。
2. 液体石鹸と少量のお湯をビニール袋に入れ、空気を入れて上下に振り荒く泡立てます。その後、空気を1/3 に減らし、1分ほど上下に素早く振ります。
3. 液体石鹸と少量のお湯をペットボトルに入れ、素早く振ります。

 

体の洗い方

スポンジや化学繊維などは皮膚を傷つけてしまうことがあるので、洗うときは手でしっかりと洗います。関節などしわのある部分はしわを伸ばして丁寧に洗うことが重要です。しっかりとした泡であれば、目に泡が垂れ込みませんので、怖がらずに目の周りも丁寧に洗いましょう。また、洗い残しがあると荒れる原因になってしまうので、しっかりと洗い流すことが大切です。

「すこやかライフ No.43」独立行政法人環境再生保全機構より


  1. まずは、日頃のスキンケア方法(石鹸の泡立て方、洗い方など)を具体的に確認しましょう。
  2. 子どもの年齢に合わせて、皮膚症状の出やすい部位や対策をお伝えしましょう。
  3. スキンケアは一時的なことではなく、継続していくことが重要です。そのため、保護者と子どもが負担なく、継続できる具体的な方法を一緒に考え、指導しましょう。