有効性:国内第Ⅲ相臨床試験

有効性:国内第Ⅲ相臨床試験

臨床試験

国内第Ⅲ相臨床試験(029試験)

①ロタテック®の予防効果(重症度を問わないロタウイルス胃腸炎)[主要評価項目]

日本人健康乳児において、ロタテック®接種による重症度を問わないロタウイルス胃腸炎の予防効果は74.5%(95%CI:39.9,90.6)であり、プラセボに比し有意な予防効果を示しました(p<0.001、二項分布に基づく正確な片側検定)。

表:3回接種後14日目以降に発症した遺伝子型(血清型)G1、G2、G3、G4およびP[8]を含むG型(G9など)に起因したロタウイルス胃腸炎(重症度を問わない)に対する予防効果(PP解析対象集団)

②ロタテック®の予防効果(中等度~重度のロタウイルス胃腸炎)[副次評価項目]

日本人健康乳児において、ロタテック®接種による中等度~重度のロタウイルス胃腸炎の予防効果は80.2%(95%CI:47.4,94.1)であり、プラセボに比し有意な予防効果を示しました(p<0.001、二項分布に基づく正確な片側検定)。

表:3回接種後14日目以降に発症した遺伝子型(血清型)G1、G2、G3、G4およびP[8]を含むG型(G9など)に起因した中等度~重度のロタウイルス胃腸炎に対する予防効果(PP解析対象集団)

③ロタテック®の予防効果(重度のロタウイルス胃腸炎)[副次評価項目]

日本人健康乳児において、ロタテック®接種による重度ロタウイルス胃腸炎の予防効果は100%(95%CI:55.4, 100)であり、プラセボに比し有意な予防効果を示しました(p<0.001、二項分布に基づく正確な片側検定)。

表:3回接種後14日目以降に発症した遺伝子型(血清型)G1、G2、G3、G4およびP[8]を含むG型(G9など)に起因した重度のロタウイルス胃腸炎に対する予防効果(PP解析対象集団)

④安全性

ロタテック®群の55/380例(14.5%)に接種後14日間に副反応が認められました。その主なものは下痢21例(5.5%)、嘔吐16例(4.2%)、胃腸炎13例(3.4%)、発熱5例(1.3%)でした。プラセボ群では34/381例(8.9%)に副反応が認められました。その主なものは、下痢15例(3.9%)、嘔吐13例(3.4%)、胃腸炎4例(1.0%)、発熱3例(0.8%)でした。フォローアップ期間を含む全試験期間中において、ロタテック®群の重篤な副反応の報告はありませんでした。ロタテック®群の中止例は13例であり、その理由は有害事象1例、追跡不能2例、医師の判断1例、同意撤回9例でした。本試験の同意取得後から試験終了までに、ロタテック®群にRSウイルス細気管支炎による死亡が1例報告されましたが、治験責任医師等により治験薬との因果関係は否定されました。(MedDRA version 12.0)

※:無作為割付けされたが、医師の判断により治験薬を接種されなかった被験者(1例、安全性解析除外例)を含む

【試 験】
多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験

【対 象】
初回接種時の年齢が生後6~12週目の日本人健康乳児762例(ロタテック®群381例※1、プラセボ群381例)
※1:ロタテック®群に、無作為割付けされたが、医師の判断により治験薬を接種されなかった被験者1例を含む

安全性解析対象集団:ロタテック®群380例、プラセボ群381例
Per-Protoco(lPP)解析対象集団※2:ロタテック®群355例、プラセボ群356例
※2:治験実施計画書から逸脱がなく、3回の接種をすべて許容範囲内に受けて、かつ、評価不能と判断された被験者を除外した被験者

【方 法】
日本人健康乳児におけるロタテック®の有効性および安全性を検討することを目的とし、ロタテック®群またはプラセボ群に無作為に割り付け、計3回、各接種は4~10週(28~70日)の間隔で経口接種した。2回目のロタウイルス感染シーズンまで追跡した。

主要評価項目:
3回接種後14日目以降に発症した遺伝子型(血清型)G1、G2、G3、G4およびP[8]を含むG型(G9など)に起因したロタウイルス胃腸炎(重症度を問わない)に対する予防効果

副次評価項目:

  • 3回接種後14日目以降に発症した遺伝子型(血清型)G1、G2、G3、G4およびP[8]を含むG型(G9など)に起因したロタウイルス胃腸炎(中等度~重度または重度)に対する予防効果
  • 3回接種後14日目以降に発症したすべての遺伝子型(血清型)のロタウイルス胃腸炎に対する予防効果

安全性:

  • 接種後14日間に発現したすべての有害事象
  • 接種後7日間、体温、嘔吐または下痢の回数
  • 全試験期間での死亡、重篤な副作用および注目すべき有害事象(腸重積症)


解析計画:
各ロタウイルス胃腸炎発症例、クリニカルスコアリングシステム(表)に基づきクリニカルスコアを算出し、重症度を判定した。プラセボと比較した予防効果の95%CIの下限値が>0%の場合、有効性に関する統計学的基準を満たすとし、二項分布に基づく正確な片側検定を使用した。有意水準は片側2.5%とした。ワクチン予防効果の95%CIは、二項確率の正確な95%CIに基づき計算した。

国内第Ⅲ相臨床試験(029試験)(承認時評価資料)
Iwata S et al. Hum Vaccin Immunother 2013 ; 9(8):1626-1633.
【利益相反】本試験のデザインはMSD社により作成され、すべてのステージでMSD社が全面的または部分的に関与している。Iwata SはMSD社からの講師謝金、研究助成費の授受がある。Nakata S、Kuroki HはMSD社からの講師謝金の授受がある。Tanaka Y、Shizuya T、Brown ML、Lawrence JはMSD社の社員である。Schödel Fは本試験期間中、MSD社の社員であった。

スコア
症状123
下痢
 便の回数/日
 期間(日)
2~4
1~4
5~7
5~7
≧8
≧8
嘔吐
 嘔吐の回数/日
 期間(日)
1~3
2
4~6
3~5
≧7
≧6
直腸温
 温度(摂氏)
 期間(日)
38.1~38.2
1~2
38.3~38.7
3~4
≧38.8
≧5
行動に関する症状
 具体的な症状
 期間(日)
むずかる/元気がない
1~2
よく眠る/だるそう
3~4
発作・痙攣
≧5

個々の症状の重症度と持続期間の両方に対するスコアを加算した合計スコアが2~8点は軽度、9~16点は中等度、16点を超えた場合は重度とする。

Vesikari T et al. N Engl J Med 2006; 354: 23-33.

関連コンテンツ


ロタテック®・ワクチン関連領域情報

関連製品