積極的な薬物治療により一次予防高リスク患者の多くで管理目標値を達成

一次予防高リスク患者に対しては積極的な薬剤治療が必要です。私は比較的厳格に治療するほうで、『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版』1)の一次予防高リスク群に該当する80%以上の患者さんでLDL-C管理目標値を達成しています。厳格に目標を達成することが大事であり、臨床ではガイドラインに従って、まずはLDL-C値120mg/dL未満を目指します。一方、ストロングスタチンやエゼチミブなどの登場後、LDL-Cをさらに下げれば相対的にリスクが低下することが示されています2、3)。循環器専門医の視点で見ても、LDL-C管理における“the lower, the better”は間違いないと考えています。
厳格な指導でも目標を達成できない患者さんでは、家族性高コレステロール血症(FH)を疑ってみるべきです。薬剤の進歩により、以前のようにFHの患者さんだけLDL-Cが突出して高いということが少なくなり、主治医がFHと認識していない“隠れFH”が増えています。FHの患者さんは、幼少期から長期間LDL-Cが高いため、投薬により一時的に下がっていても、イベントを発症しやすく、作用機序の異なった薬剤を組み合わせてよりよいコントロールを目指す必要があります。

1)日本動脈硬化学会(編). 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版.日本動脈硬化学会, 2017.
2)O’Keefe JH et al. J Am Coll Cardiol 2004; 43: 2142-2146.
3)Ballantyne CM. Am J Cardiol 1998; 82: 3Q-12Q.

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