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リスク重複患者が多く、包括的な対処が必要

私は日常の診療を通じ、脂質異常症の患者さんのタイプが以前とは変わってきたという印象を持っています。以前はLDL-Cだけが高い、家族性高コレステロール血症(FH)の因子を持った方が目立ちました。一方、飽食で運動不足がちな現代人には、メタボリックシンドロームの人が増えており、LDL-CとTGは高く、HDL-Cは低い、さらには、インスリン抵抗性亢進、高血圧などのリスク因子を複合的に保有するという特徴がみられます。したがって、現在の脂質異常症の診療や生活指導では包括的な対処が必要となります。
最近はさまざまな治療薬が登場し、血圧、LDL-C、TG、HbA1c、いずれも薬でコントロールしやすくなりましたが、患者さんにとって最も大切なことは、生活習慣の改善です。ですから、まず食事療法や運動療法を指導し、最低3ヵ月は頑張ってもらって、それでも目標値を達成できない人に薬剤を処方すべきです。私は、冠動脈疾患予防の6~7割は、よい生活習慣を継続できるかに掛かっていると考えています。患者さんには、生活習慣の改善を続け、いつかは薬を止めてやろうというくらいの気持ちを持ってほしいと、常々お話ししています。

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