共有する

成人FHヘテロ接合体患者に対する治療

斯波 真理子 先生

成人FHヘテロ接合体患者に対する治療

斯波 真理子 先生

家族性高コレステロール血症(FH)治療の基本は、若年齢より起こる動脈硬化症の発症と進展を予防することです。15歳以上の成人FHヘテロ接合体患者は、食事療法、運動療法、禁煙、肥満対策などの生活習慣への介入だけで十分に脂質を管理することが難しいため、通常は薬物療法を併用して治療します。
薬物療法の第一選択薬はスタチンです。スタチンは初期用量より投与を開始し、効果と副作用の有無を観察しながら適宜増量していきます。スタチン単剤での脂質低下が不十分な場合は、まずはエゼチミブを併用し、さらなる脂質低下を目指します。患者の利便性向上のために、ロスーゼット®配合錠、アトーゼット®配合錠など、スタチンとエゼチミブの合剤の投与も考慮するとよいでしょう。
LDL-Cの管理目標値は一次予防の場合100mg/dL未満としますが、FH症例では達成困難な場合が多いため、治療前値の50%未満でも可とします。二次予防の場合は70mg/dL未満を目指します。
『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017』に具体的なフローチャート1)が示されていますので、診療時にご活用ください。

1)日本動脈硬化学会(編). 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版.日本動脈硬化学会, 2017, 120-125.

関連コンテンツ


ロスーゼット®・循環器系・代謝系関連領域情報

関連製品