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脂質異常症治療における服薬アドヒアランスのイベント発生への影響

脂質異常症をはじめとするコモンディジーズは自覚症状に乏しいため、患者の服薬アドヒアランスを高め維持することは簡単ではありません。
心血管治療薬別の服薬アドヒアランスのメタ解析によると、スタチンの服薬を遵守している患者の割合は54(95%信頼区間: 41- 67)%であり1)、スタチンの服薬アドヒアランスはやや低い傾向にあります(図1)。
また、心血管疾患既往がないスタチン服用患者集団を75歳から2.4年間ほど追跡した結果、スタチン中断群は継続群と比較し て心血管イベントの累積罹患率が33%増加しました(ハザード比1.33、95%信頼区間:1.18-1.50)(図22)
さらに、急性心筋梗塞による入院後の患者集団の追跡調査では、急性冠症候群による死亡率および再入院率は、スタチンの服薬アドヒアランス良好群が7.3(95%信頼区間:6.7-7.9)%に対し、服薬アドヒアランス不良群は17.7(同:16.2-19.2)%でした (図33)
これらの結果は、脂質異常症への治療薬の服薬アドヒアランスに示唆を与えるものであるといえます。

※服薬アドヒアランス≧80%を服薬遵守と判断

1)Chowdhury R et al. Eur Heart J 2013 34: 2940-2948.
2) Giral P et al. Eur Heart J. 2019; 40(43): 3516-3525.
3)Tuppin P et al. Arch Cardiovasc Dis 2010; 103: 363-375.

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