LDL-C管理目標値達成のために適切な治療薬の選択を

笠原 尚 先生

LDL-C管理目標値達成のために
適切な治療薬の選択を

山陰労災病院 循環器科 顧問 笠原 尚 先生

当院にて、冠動脈疾患(安定狭心症、陳旧性心筋梗塞、無症候性心筋虚血)の二次予防患者374例について、LDL-C管理状況と投与薬剤を調査しました。その結果、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版の二次予防患者のLDL-C管理目標値である100mg/dL未満1)の達成率は68.1%と十分ではありませんでした。投与薬剤はスタチン単独が69.0%を占めていることから、スタチン単独投与によるLDL-C低下効果が不十分な症例が少なくないことが示唆されました。LDL-C管理目標値を達成するために、スタチン単独投与で十分なLDL-C低下効果が得られない場合は、異なる作用機序の薬剤を組み合わせて投与することも検討すべきです。スタチンとエゼチミブの併用、あるいはスタチンとエゼチミブの合剤であるロスーゼット®配合錠、アトーゼット®配合錠の投与なども選択肢になると考えます。
患者さんを急性冠症候群による死亡から守るために、循環器専門医としては、二次予防患者に対してはもちろん、高リスクな一次予防患者に対してもリスクに応じた脂質管理をお願いしたいと思います。特に、糖尿病を合併する場合は一次予防、二次予防ともに冠動脈疾患のリスクが高いことに留意して脂質低下療法を行ってください。

1)日本動脈硬化学会(編). 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版.日本動脈硬化学会, 2017.

ロスーゼット🄬配合錠

9.特定の背景を有する患者に関する注意(抜粋)

9.1 合併症・既往歴等のある患者

9.1.1 糖尿病患者

  エゼチミブでは空腹時血糖の上昇が報告されている。

アトーゼット🄬配合錠

9.特定の背景を有する患者に関する注意(抜粋)

9.1 合併症・既往歴等のある患者

9.1.1 糖尿病患者

  エゼチミブでは空腹時血糖の上昇及びアトルバスタチンでは糖尿病の悪化が報告されている。

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