網膜症、腎症合併糖尿病患者の脂質異常症治療には積極的なLDL-C低下療法が必要

わが国において、冠動脈疾患の既往のない網膜症を合併する2型糖尿病患者214例を対象に、冠動脈疾患の合併率が調査されました。その結果、冠動脈疾患の既往がないにもかかわらず、対象患者の25.7%(55/214例)に冠動脈疾患が認められ、そのうち47.2%(26/55例)が左主幹部もしくは左前下行枝近部に動脈硬化性病変を有する重篤な病態であることがわかりました1)
網膜症、腎症を有する糖尿病患者は冠動脈疾患を発症するリスクが高く、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版、ESCガイドライン2019年改訂版でも、これらの症例のLDL-Cの管理目標値は二次予防と同等に扱うように推奨されています2、3)。高リスクの糖尿病合併患者に対しては、リスクを軽視することなく、より積極的なLDL-C低下療法により冠動脈疾患のリスクを減らすように心がけていただきたいと思います。

※ トレッドミル運動負荷心電図あるいは冠動脈CTを施行し、冠動脈効果が疑われる患者には 冠動脈造影を施行して最終診断

1)Ohno T et al. J Thorac Cardiovasc Surg 2010; 139: 92-97.
2)日本動脈硬化学会(編). 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版.日本動脈硬化学会, 2017.
3)Mach F et al. Eur Heart J 2019; 00: 1-78. pii: ehz455. doi: 10.1093/eurheartj/ehz455

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