「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)」解説

監修: 新潟大学大学院医歯学総合研究科 皮膚科学分野 教授 伊藤 雅章 先生

日本皮膚科学会と毛髪科学研究会(SHSR)が共同事業として発足させた「男性型脱毛症診療ガイドライン」策定委員が、あらゆる男性型脱毛症(AGA/エージーエー)の治療法の中から考えられる治療法を選び出し、これらの治療法に対する臨床研究論文等を収集して検討したうえで、その推奨度を5段階に設定し、AGA(エージーエー)の標準的治療法試案として、「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)」を発表しました。

AGA(エージーエー)の特徴と診断

AGA(エージーエー)の特徴

毛周期を繰り返す過程で成長期が短くなり、毛包がミニチュア化し、軟毛の割合が増加する。

男性

  • 前頭部と頭頂部の頭髪が軟毛化して細く短くなる。
  • 最終的に額の生え際が後退し頭頂部の頭髪が薄くなる。
  • 発症頻度

20代~50代の割合

板見 智 日本医事新報 2004;4209:27-29.より作表

女性

  • 頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が薄くなる。

診断

  • 問診により、家族歴、脱毛の経過などを聴く。
  • 視診により、額の生え際が後退していること、前頭部と頭頂部の毛髪が細く短くなっていることを確認する。
  • 除外すべき他の脱毛症
    円形脱毛症の亜型、休止期脱毛、膠原病や慢性甲状腺炎などの全身性疾患に伴う脱毛、貧血、急激なダイエットやその他の消耗性疾患などに伴う脱毛、ホルモン補充療法や薬剤による脱毛など

男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版).日皮会誌 2010;120(5):977-986.より引用

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