HPV関連疾患 - 尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは90%が低リスク型のHPV6型、11型の感染によって発症する良性腫瘍です。

尖圭コンジローマ

 

1) 患者数

男女とも性感染症の約5%を占めており、年間推定患者数は男性が約18,400人、女性が約20,800人ほどです。 1)

2) 症状

直径1~3ミリ前後の、鶏冠(とさか)状や乳頭状の乳頭腫が発生しますが、痛みやかゆみを伴う例はほとんどありません。

3) 診断

特徴的な外観から視触診により診断が可能で、確定診断には病理組織学的診断を行います。

4) 治療と再発率

尖圭コンジローマは再発性が高いことも問題です。現在行われている尖圭コンジローマの治療は外科的療法と薬物療法の二つに分けられます。

凍結療法
  • 液体窒素を綿棒にしみこませて病変を凍結させる
  • 3ヶ月後の再発率21~37.5% 2-4)
外科的切除・電気焼灼
  • 局部麻酔下で疣贅を切除あるいは焼灼する
  • 3ヶ月後の再発率18%(外科的切除) 5)、24~25%(電気焼灼) 2-6)
レーザー蒸散
  • 局所/腰椎麻酔下で炭酸ガスレーザーにて疣贅を蒸散させる
  • 2ヶ月後の再発率33% 7)
イミキモドクリーム
  • 疣贅に塗布する
  • 3ヶ月後の再発率13% 8)

 

1)高橋 聡 他:日本臨牀 2009; 67(1): 153-156.

2)Stone KM, et al:Genitourin Med. 1990; 66(1): 16-19.

3)Handley JM, et al: Genitourin Med 1991; 67(4): 297-302.

4)Wiley DJ, et al: Clin Infect Dis 2002; 35: 210-224.

5)Jensen SL, et al: Lancet 1985;8465:1146-1148.

6)Challenor R and Alexander I : Int J STD AIDS 2002; 13(11): 786-789.

7)The Condylomata International Collaborative Study Group : J Infect Dis 1993; 167(4): 824-829.

8)Edwards L, et al. Arch Dermatol. 1998;134(1): 25-30.

5) 予防

尖圭コンジローマの予防は、疾患の原因となるHPVへの感染を予防することに尽きます。
そのためガーダシル®を接種し、予めHPV6,11型に対する免疫を獲得しておくことが有効になります。
コンドームの使用も感染予防には有効と言われていますが、カバーできる範囲が狭いため、実際にどのくらいの予防効果があるかについては明らかではありません。
啓発活動もあわせて実施することが求められます。

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