侵襲性真菌症に対する早期治療の必要性

侵襲性真菌症の死亡率は39%と報告されており、早期治療介入が必要です。(海外データ)

■ 血液癌患者に発症した侵襲性真菌症患者の死亡率

血液癌患者に発症した侵襲性真菌症患者の死亡率


対 象: 16歳以上の血液癌患者11,802例のうち、侵襲性真菌症を発症した538例
方 法: 1999年~2003年における多施設共同レトロスペクティブコホート研究
結 果: 538例(4.6%)が侵襲性真菌症と確定診断又は可能性が高いと診断された。原因菌の内訳は346例(2.9%)は糸状菌、192例(1.6%)は酵母菌であった。血液癌の総患者における侵襲性真菌症による死亡率は2%(209/11,802例)であり、侵襲性真菌症発症者における侵襲性真菌症による死亡率は39%(209/538例)であった。

Pagano L et al., Haematologica, 2006; 91: 1068-1075.より作図


■ 抗真菌薬治療の開始時期別にみた生存率(海外データ)

抗真菌薬治療の開始時期別にみた生存率(海外データ)


対 象: 血液培養にて少なくとも1回カンジダ陽性を示し、敗血症性ショックを呈した31例のうち、適切な抗真菌薬治療を行った24例
方 法: 2003年~2007年間の診療記録をレトロスペクティブに検討した。血液培養陽性判明後、15時間以内に抗真菌薬治療(カンサイダス ® 、フルコナゾール、アムホテリシンB、ボリコナゾール)を開始した群と、15時間より後に抗真菌薬治療を開始した群の生存率を比較した。
結 果: 15時間以内の早期抗真菌薬治療を開始した群では生存率は80%(4/5例)、治療開始が15時間より後となった群では21%(4/19例)であった(p=0.03 CART解析、p=0.06 Log-rank検定)。

Patel GP et al., Am J Ther, 2009; 16: 508-511.


造血幹細胞移植後に侵襲性アスペルギルス症を発症した患者の、70%以上が死亡するという報告がなされています。(海外データ)

■ 造血幹細胞移植後に侵襲性アスペルギルス症を発症した患者の死亡率

造血幹細胞移植後に侵襲性アスペルギルス症を発症した患者の死亡率


対 象: 16歳以上の自家及び同種造血幹細胞移植後患者3,228例のうち、アスペルギルス属が検出された86例
方 法: 1999年~2003年における多施設共同レトロスペクティブコホート研究
結 果: 3,228例中121例(3.7%)に侵襲性真菌症が発症した。原因菌の内訳は糸状菌91例(うちアスペルギルス属86例)、酵母菌30例(カンジダ属30例)であった。菌種別の死亡率は、侵襲性アスペルギルス症72.1%(62/86例)、侵襲性カンジダ症50.0%(15/30例)であった。

Pagano L et al., Clin Infect Dis, 2007; 45: 1161-1170.より作図


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