間質性肺疾患-処置

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間質性肺疾患
処置

原疾患の増悪や感染症といった他の原因の除外診断を行うことや、感染症合併の場合には、その治療を並行して行うことを検討します。

抗菌薬投与のために、副腎皮質ホルモン剤による間質性肺疾患の治療開始が遅延しないよう留意する必要があります。

irAEナビ「副作用から調べる」の図表:間質性肺疾患のGrade別対処法

※1:副腎皮質ホルモン剤による治療開始後12週以内に、Grade 1以下に回復しプレドニゾロン換算10mg/日以下まで減量できた場合には、本剤の投与再開を検討する。
※2:重症例の場合には、静注メチルプレドニゾロン500~1,000mgを3日間投与するパルス療法を検討する[日本呼吸器学会薬剤性肺障害の診断・治療の手引き第2版作成委員会:薬剤性肺障害の診断・治療の手引き 第2版(2018)]。副腎皮質ホルモン剤によって管理ができなかった場合には、他の免疫抑制療法を検討する。副腎皮質ホルモン剤の開始により48時間以内に改善が認められない場合、追加で免疫抑制剤の投与を検討する(インフリキシマブ
※3:急速な副腎皮質ホルモン剤の減量による間質性肺疾患の増悪が報告されているため、漸減及び治療終了のタイミングは慎重に検討すること。

キイトルーダ®再投与時の留意点

キイトルーダ®の臨床試験において、間質性肺疾患を発症し休薬した後、再投与後に、間質性肺疾患を再発して死亡に至った症例が報告されています。間質性肺疾患発現症例に対する再投与に際しては、適正使用ガイドを遵守の上、下記の留意事項に基づき慎重な対応をお願いいたします。

リスク因子

  • 一般的な間質性肺疾患のリスク因子として知られている「年齢60歳以上、既存の肺病変(特に間質性肺炎)、肺手術後、呼吸機能の低下、酸素投与、肺放射線照射、腎障害の存在」を特に複数有する患者への再投与を留意する。

再投与判断時の留意事項

  • Grade 2の間質性肺疾患では、副腎皮質ホルモン剤治療(プレドニゾロン換算 1~2mg/kg/日による治療)開始後12週以内に、Grade 1以下に回復しプレドニゾロン換算10mg/日以下まで減量できていることを確認する。副腎皮質ホルモン剤治療終了のタイミングについては患者状態に応じて判断する。急速な副腎皮質ホルモン剤の減量により間質性肺疾患の再発の報告がある。
  • 間質性肺疾患の回復を確認する際はX線のみならずCTでの確認を考慮する。X線のみでは間質性肺疾患の経過の確認が困難な場合がある。
  • 再投与にあたっては、合併症や患者状態等を考慮し慎重に判断する。
  • 再投与にあたっては、休薬前に当該患者における治療効果が見られていることなどを考慮する。

再発性のGrade 2の場合には本剤の投与を中止する。

臨床試験における間質性肺疾患発現後の再投与例の詳細

irAEナビ「副作用から調べる」の図表:悪性黒色腫の再投与例の詳細

ILD: 間質性肺疾患
KEYNOTE-002、006、041 悪性⿊⾊腫承認時点でのデータカットオフに基づく解析

非小細胞肺癌の再投与例の詳細

irAEナビ「副作用から調べる」の図表:非小細胞肺癌の再投与例の詳細

ILD: 間質性肺疾患
KEYNOTE-025、010、024 ⾮⼩細胞肺癌承認時点でのデータカットオフに基づく解析

* Grade 5に⾄った症例は、間質性肺疾患初回発現時にGrade 3の肺臓炎と診断され、抗⽣物質の投与により症状が改善したため、感染症による間質陰影の出現と考えられ、治験薬との因果関 係はないとの判定から再投与された症例であった。


「間質性肺疾患」を知る

「間質性肺疾患」の適切な対処法

キイトルーダ®添付文書 PDF: 1,276kb

※以下の各項目は「キイトルーダ®点滴静注100mg適正使用ガイド」の当該ページ(PDF)にリンクしています。

適切な対処を行っていただく際の参考情報として、キイトルーダ®によるirAEの経過を紹介する『適正使用ガイド補足資料』はこちらよりご覧いただけます。

掲載症例】
間質性肺疾患、大腸炎、小腸炎、硬化性胆管炎、内分泌障害(下垂体炎)、1型糖尿病、心筋炎、重篤な血液障害(免疫性血小板減少症)、重篤な血液障害(溶血性貧血・赤芽球癆)、血球貪食症候群、ぶどう膜炎、サルコイドーシス

適正使⽤ガイド補⾜資料  PDFダウンロードはこちら(7,028kb)