診療ガイドライン紹介 骨粗鬆症

日経メディカルOnline『疾患解説 for GP』より転載
監修・岡崎亮(帝京大学ちば総合医療センター第三内科教授)

  • 骨粗鬆症とは、骨密度の低下と骨質の劣化により、骨強度が低下し、全身の骨折リスクが増大した病態である。閉経後の女性に多く、骨折の最大の危険因子である。
  • 骨粗鬆症は原発性骨粗鬆症、続発性骨粗鬆症に分類できる。発症率に関する報告は少ないが、日本国内の患者数は男性約300万人、女性約1000万人と推計されている。
  • 骨粗鬆症の診断は、脆弱性骨折の有無と、腰椎または大腿骨近位部DXA(dual-energy X-ray absorptiometry)による骨密度測定によってなされるのが基本であるが、身長低下や前彎などの自覚症状からも骨粗鬆症を疑うことができる。
  • 骨粗鬆症の治療目的は、骨折を予防し、QOLの維持、向上を目指すことである。さまざまな機序の治療薬が使用されるが、罹患期間が長い疾患であることを考慮し、有効性、安全性、治療継続のための利便性などのバランスを考慮しながら薬剤を選択する必要がある。


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 骨粗鬆症の診断と治療にかかわるガイドラインとしては、以下のものがある。

1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版』(ライフサイエンス出版)。日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、骨粗鬆症財団の3団体から構成される作成委員会により作成され、日本骨粗鬆症学会により公開されている(http://www.josteo.com/ja/guideline/index.html list-external-black.png)。

2)『原発性骨粗鬆症の診断基準 2012年度改訂版』。日本骨代謝学会、日本骨粗鬆症学会 合同原発性骨粗鬆症診断基準改訂検討委員会で作成され、日本骨代謝学会により公開されている(http://jsbmr.umin.jp/guide/ list-external-black.png)。