診療ガイドライン紹介 うつ病

日経メディカルOnline『疾患解説 for GP』より転載
監修・三村 將(慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授)

  • うつ病の診断においては、大うつ病エピソードの存在を確認した上で、一般身体疾患や物質による気分障害、双極性障害、統合失調症との鑑別を行う必要がある。
  • 大うつ病エピソードは、(1)抑うつ気分、(2)興味あるいは喜びの喪失、(3)著しい体重減少または増加、食欲不振または増加、(4)不眠または睡眠過多、(5)焦燥または制止、(6)易疲労性または気力減退、(7)無価値観または罪責感、(8)思考力・集中力の減退、(9)希死念慮または自殺企図 ― の9項目のうち、少なくとも1)または2)の中核症状を含む5項目以上が同時期に2週間以上継続する場合をいう。
  • 軽症うつ病に対しては、基礎的介入に加えて、薬物療法もしくは体系化された精神療法を単独または組み合わせて行う。薬物療法には、SSRI、SNRI、ミルタザピンなどの新規抗うつ薬を単剤で使用する。
  • 中等症・重症うつ病に対しては、薬物療法が主体となる。1種類の抗うつ薬を使用することが基本であり、低用量から開始して、有害作用に注意しながら増量する。反応が得られない場合には薬物の変更や増強療法を考慮する。


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うつ病に関するガイドラインなどには以下のものがある。

・American Psychiatric Association:Desk Reference to the Diagnostic Criteria From DSM-5. American Psychiatric Association、Arlington、VA、2013

・日本うつ病学会監修:大うつ病性障害・双極性障害治療ガイドライン. 医学書院、東京、2013.

・一般診療科におけるうつ病の予防と治療のための委員会:うつ病診療の要点-10.JCPTD