診療ガイドライン紹介 喘息

日経メディカルOnline『疾患解説 for GP』より転載
監修・足立満(国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授/山王病院アレルギー内科)

  • 喘息の有病率は増加傾向にあるが、喘息死は吸入ステロイド薬やβ2刺激薬、抗コリン薬や種々の合剤の普及により年々減少している。ただ、喘息死の約90%を高齢者が占めており、高齢者の喘息に対する対策が課題となっている。
  • 抗炎症治療の中心は吸入ステロイド薬であり、きわめて有効で全身性の副作用も少ない。ガイドラインでも、吸入ステロイド薬は長期管理のすべての治療ステップで基本治療薬として位置づけられている。
  • 発作時には、まず、短時間作用性β2刺激薬(SABA)の吸入を行う。ほとんどの場合、患者自身が行うことになるため、服薬や救急受診のタイミングについて、前もって患者に指示しておく必要がある。
  • かぜ(ウイルス感染)、喫煙、冷気の吸入、ストレス、過労などの増悪因子を避ける。ペットのフケ、室内塵、食物など原因抗原がわかっている場合は環境整備により除去する。

 喘息に関するガイドラインとしては以下のものがある。
・日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会監修『喘息予防・管理ガイドライン2015』協和企画、2015.
・日本職業・環境アレルギー学会ガイドライン専門部会監修『職業性アレルギー疾患診療ガイドライン2013』協和企画、2013