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リアソータントとは?

ロタテック®は、ヒト-ウシロタウイルス再集合体である異なる5つの弱毒株を含みます

WC3株ワクチンは、プラセボと比べて副反応については差がなく、ロタウイルス胃腸炎に対する予防効果が認められた試験もありましたが有効性は一貫しなかったため、さらに免疫原性を高めたワクチンの開発がすすめられました。
ロタウイルスの遺伝子は11分節にわかれているため、同じ細胞に2種類以上のウイルス株が感染した場合(重感染)、自然に一部の遺伝子が入れ替わる「再集合(リアソータント)」という現象が起こります。これを利用し、ウシを宿主とするロタウイルスの一部の遺伝子をヒトロタウイルスのものと置き換え、ヒトに対する免疫原性がより高いヒト-ウシロタウイルス再集合体を作製しました。
ロタテック®はウシロタウイルスを親株として、ウイルス表面にあるVP4とVP7という中和抗体を誘導する外殻タンパク質をコードする遺伝子をヒトロタウイルスの遺伝子(VP4ではP[8]、VP7ではG1~G4)にそれぞれ置換した5種のウイルス株から製造したワクチンです。

Clark HF et al. Pediatr Infect Dis J. 2006 ; 25(7) : 577-583.
【利益相反】本試験はMSD社の資金および支援により実施された。Eiden JJ、Bennett PS、Kaplan KM、Shaw ARはMSD社の社員である。

ヒト-ウシロタウイルス再集合体 (リアソータント)の抗原構成【イメージ図】

ヒト-ウシロタウイルス再集合体 (リアソータント)の抗原構成【イメージ図】

Matthijnssens J et al.Virology. 2010 ; 403(2) : 111-127.より作図

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